【逢瀬/雑記】それぞれの20年 | 〈 追 憶 の 向 こ う 側 〉

〈 追 憶 の 向 こ う 側 〉

筆者のリアル体験物語。「社内恋愛」を題材にした私小説をメインに、創作小説、詩を綴っています。忘れられない恋、片思い、裏切り、絶望、裏の顔―― 全てが入った、小説ブログです。


昨年の話です。
それも、だいぶ前のこと。

早くつぶやきたいな~と思いながら、何となく文字にするのを躊躇っていました。苦笑


このブログを読んでくださっている方には、 “井沢さん” という名前で、解っていただけるでしょうか?
思い出していただけるでしょうか?


彼、Facebookをやっています。

私は登録していないので、アイコン写真しか見ていませんけどね。
いつ頃の写真なのかなー。

元気そうに見えました。

そのアイコン…
小さい写真ながら、彼の隣りに、女性が写っているのが見えます。
見切れているので、顔までは判りませんけどね。
背景が部屋っぽいし、自宅?
てことは、奥様かな?
彼女ってコトは、、、う~ん違うよね。
あれからまだ結婚してないって、さすがにないだろうし。

もちろん初めて見る写真だけど、何故か懐かしい感じ。
というのも、理由があります。

見覚えのある撮られ方で。
「いつもそんな感じで写真に納まってたよね(笑)」 みたいな写り方で。

PC画面の前で、無意識に微笑んでいる私がいました。

そして、上手に年齢を重ねているなーって。

オジサンになっても、やっぱり素敵な人。
懐かしさプラス贔屓目で、良い評価をしてしまう。(笑)


私が最後に見た井沢さんは、若い頃の姿。
記憶の姿を、20年を一気に飛び越えてくる訳だから、ドキドキします。

あ。 緊張でドキドキするって意味ね!(笑)


もう、今の生活には、何も関係ない人だけどね…。
でもちょっとだけ、そんな風に思って懐かしんでみた。
胸をかき乱されるわけでもなく、同じフレームに納まっている誰かに嫉妬するわけでもなく、穏やかな気持ちでいられました。

何ていうのかな…。
私ももうオバサンだけど、純粋で真っすぐな気持ちが一瞬だけ戻ってきて、無心で眺められたというか。

ずっと…
昔のままの姿を、私の記憶に残せれば良いって思っていた。
でも、現在の、年を重ねた井沢さんを見て、 「過ぎたことなんだ」 と納得した部分もあったし、写真だけでも見られて良かった。


「元気そうで、良かった…」
しみじみ眺めて、画面を閉じました。


―― と、まあ、そんな事があったのでした四つ葉



2016年も、素晴らしい一年になりますように。
                ―― 井沢さんへ