【詩】・冬の入口 | 〈 追 憶 の 向 こ う 側 〉

〈 追 憶 の 向 こ う 側 〉

筆者のリアル体験物語。「社内恋愛」を題材にした私小説をメインに、創作小説、詩を綴っています。忘れられない恋、片思い、裏切り、絶望、裏の顔―― 全てが入った、小説ブログです。


::: 追憶の向こう側 :::




秋の空と、冬の空が入り混じる。

紅葉が過ぎ、寒々とした景色へ――。

秋生まれの アナタ。
冬生まれの ワタシ。

私の冷たさの方が、貴方の温度に勝つのかな?


「寒くない?」

「暖かいよ」


ひとつのマフラーを、二人の首に緩く巻きつけて
貴方のコートに滑り込む。


「こうすれば、二人とも暖かい」


胸に埋めた顔を上げる私に、
「うん」と短く頷いて、貴方は微笑み返した。


「冬は、空が高くて良いなぁ。星が綺麗だもん」


視線の先を追うように、一緒に見上げる貴方。


このまま、夜空に吸い込まれてしまえばいいのに。
貴方と、隣り合う星になれたらいいのに。

例え、何万光年離れていても。


―― 貴方と 夜空に消えてしまえたらいいのに ――



見つめる先、
遥か彼方の 小さな星が流れた。




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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。(*・ω・)*-ω-)) ペコリ
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