【詩】・別れ道 | 〈 追 憶 の 向 こ う 側 〉

〈 追 憶 の 向 こ う 側 〉

筆者のリアル体験物語。「社内恋愛」を題材にした私小説をメインに、創作小説、詩を綴っています。忘れられない恋、片思い、裏切り、絶望、裏の顔―― 全てが入った、小説ブログです。


::: 追憶の向こう側 :::-トルコキキョウ(参考:花の図書館)



今、ここに存在している自分は、
日々小さく積み重ねてきた “人生” の集合体だ。

通ってきた長い道のりで、
少しずつ 何かを拾いながら歩んできて
今現在の自分がいる。


ここまで歩いてくる間に出会った、
大切なモノ。

ようやく出会え、慈しみ、
想いを大切に育ててきたのに、
一瞬にして 全てを失うことがある。

かけがえのない、大切な存在なのに。



大切な人。

人は、一度の大きな過ちを経験してから
本当に大切な存在に気付くことがある。

どうしても失いたくない、大切な存在があるのに。


人は愚かで、
都合次第では、想像力を欠く事が出来る生き物だ。

見て見ぬフリをして、
相手のせいにして。

自分の過ちを、立派な棚に上げ、
慣れ故に 抵抗を感じない人もいる。


信頼関係を築くのは、思いのほか難しい。
友情や愛情、どちらも同じ。

互いに心を開き、信頼し合うまでには、相応の時間が必要だ。
何度も言葉を交わし、心を積み重ねなければならない。

ひとたび信頼が揺らげば、
あっけないほどに、脆く崩れ落ちていく。



納得の人生も、後悔の人生も、
道を選ぶのは自分自身だ。

意識を改革出来るのは、自分だけ。


普段どおりの、変わり映えしない生活に、
退屈だったり、刺激が足りないと思うかもしれない。


足元から続く、ふたつに分かれた道。
いつもなら 見誤る事のない、全く違う道。


フラリと、違う道に爪先を向けた時、
一度だけ、自分の心に問いかけて欲しい。


「本当に、それでいいのか?」 ――って。


「別にいい」 …?





それならば、全力で進むがいい。

振り返ることをせず、
一切の迷い無く、真っ直ぐにつき進め。

全責任を背負う覚悟で。 潔く。


しかし、
死ぬ気の覚悟が無いのなら、黙って引き返せ。


そこに いつもある安らぎか、
まだ見ぬ楽園か。


目を凝らして見るがいい。

大切な物を見抜けない、その濁った瞳で。




写真素材:「花の図書館」様
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