【詩】・温 度 | 〈 追 憶 の 向 こ う 側 〉

〈 追 憶 の 向 こ う 側 〉

筆者のリアル体験物語。「社内恋愛」を題材にした私小説をメインに、創作小説、詩を綴っています。忘れられない恋、片思い、裏切り、絶望、裏の顔―― 全てが入った、小説ブログです。


::: 追憶の向こう側 :::




誰にも溶かせない 氷を纏い生きてきた。


もう、一人で充分だと思っていた。

誰も信じられないと思っていた。

もう、誰も信じないと決めていた。


一人でも生きていけると、決めつけていた。


…―― はずなのに。


温もりに触れた時、人は温かいのだと気付いた。

心の温もりに触れた時、私の中の何かが溶けかけた。


探るような私に 手が差し出された。

曖昧に逃げても、拒んでも 差し出してくれる。


信じてもいいの?

大丈夫?

裏切らない?


溶け始めた氷を隠しながら、疑いと期待を抱いた。


勇気を出して、私から手を伸ばせば

きっと 全ての氷が溶けると解っている。


直感。


想う人の温もりは、きっと 他の誰よりも温かい。



本当なの?

「冗談だよ」 って、躱さない?

伝えても良いの?


「ずっと 私の傍にいて」 ―― って。




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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。(*・ω・)*-ω-)) ペコリ
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