【詩】・メグリ メグル | 〈 追 憶 の 向 こ う 側 〉

〈 追 憶 の 向 こ う 側 〉

筆者のリアル体験物語。「社内恋愛」を題材にした私小説をメインに、創作小説、詩を綴っています。忘れられない恋、片思い、裏切り、絶望、裏の顔―― 全てが入った、小説ブログです。


::: 追憶の向こう側 :::-観覧車とコスモス



夏草が香り、揺れていた遊園地。

秋になれば、やわらかな花々が風に吹かれる。

…はず。


二人で過ごした日は 夏の日だから、

秋の景色を知らない。


秋の景色

冬の景色

春の景色

―― 巡って、また夏が訪れる。


あなたと 季節を巡りたかった。

何度でも。


一度きりの、夏の日。


彼の香り

笑顔

噴水の音

水しぶき


立ち止まる 想い出の中で、

薄れることなく 五感が憶えている。


時は 全てを抱えて 静かに流れる。


“ 待ってほしい ”

願っても、止まることなく流れていく。


人生という 長い流れの中で、

いつしか、ふたつの支流が合わさり

再び出逢えたら良いのに・・・。


ささやかな願いを 渦に巻き込み

想い出は 時の彼方へと 遠ざかる ―――…




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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。(*・ω・)*-ω-)) ペコリ
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