グランクレスト戦記 Ⅴ【アルトゥーク条約】システム
ノルド
- エーリク
- 海洋王と称されるノルドの長。数万に及ぶ大部隊と艦船を統率する実力者であり、
- 彼が率いる戦力は連合と同盟の双方でさえ軽視できないほど恐れられている。
- 支配した土地の住民を奴隷にして過酷な扱いをするのが常識であるノルド出身者としては
- 珍しく身分差別に対して否定的な考えをもっており、奴隷を家畜同然に扱うウルリカのやり方を嘆いている。
- 奴隷という身分の者でもノルドの民であれば愛すべき家族として平等に扱うべきと考えており、
- 大陸を制覇した際にはノルドの氏族制度を浸透させ全ての人々を自分の愛すべき家族にしたいと考えている。
- 「大講堂の惨劇」以降は沈黙を保っていたが、マリーネの暴走とミルザーの裏切りを経て同盟と協力関係を結ぶ。
- アルトゥーク兵がヴァルドリンド騎士団やダルタニアの精兵と激戦を繰り広げ、双方が疲弊して戦闘継続が
- 困難になった段階で満を持して戦場に到着、疲弊したヴィラールの軍を殲滅した。
- アルトゥーク陥落後は連合殲滅のため快進撃を繰り広げていたが、
- ヴィラールの戦死によりドーソン候が孤立した連合が重い腰をあげたことで形勢が逆転してしまう。
- 連合側の君主達から資金提供を説き伏せたルクレール伯が率いる大陸中の傭兵の大部隊を味方と誤認してしまい敗北、
- 一転して大陸を敗走することとなる。結果的には大打撃を受けて敗北したものの、
- そもそも戦争の主役は連合と同盟であり自分達は添え物に過ぎないと冷静に敗北を受け止めて撤退した。
- 本国で補給を整えるため撤退した際にはアルトゥークで大いに戦果を挙げた英雄として迎えられる。
- 一方で末娘のウルリカが多大な戦力を失ったうえにスタルクまで喪失したことで彼女の処刑が決定してしまう。
- この決定に異を唱え、彼の功績と親として温情を考慮した鞭打ちの刑に軽減される。刑を受けたウルリカに対し、
- 人間が人間を奴隷として扱い差別することの愚かさを教えた後、再び戦場へ出立する。
- 戦力を回復し再び大陸へ進出した際はアレクシスが用意した鉄甲船を前にして歴史的な大敗を喫する。
- 敗北者を決して許さないノルドにおいて数万もの大部隊と艦船を失った自分の居場所はないと判断、
- 最後の望みをかけてアレクシスの首を狙うも落命、アレクシスの目の前で戦死という壮絶な最期を遂げた。
- ウルリカ
- 声 - 原田彩楓
- エーリクの末娘。マリーネとはエーラム留学時代からの知り合い。エーラムに留学した際は戦乱と無縁な
- 留学生活に呆れつつも享楽を堪能してしまい、他のノルド出身者同様に弱者を差別する性格になってしまった。
- これにより父であるエーリクと違い奴隷は家畜同然と考え非人道的な扱いを平然としている。
- 戦場では大斧を用いて敵陣に突撃するなど彼女単独の攻撃力もそれなりに高い。
- エーリクから兵力の一部を借り連合沿岸部の略奪を狙うが、事前に物資が流されてくるという策で興が削がれてしまい
- 本格的な略奪を堪能できない不満を抱えつつ連合領へ進出した。そういった鬱憤を晴らすべく、
- 見境なく支配地の民を奴隷にし過酷な扱いを続けたことが災いし、
- エドキアがスタルクの民に蜂起を呼び掛けたことをきっかけに大敗してしまう。
- エーリクから預かった戦力だけでなくスタルクを失ったことで、
- 大陸から追い出される形でヴァルドリンドに逃げ帰りマリーネと再会、
- もはやノルドに自分の居場所はないと覚悟を決め本国へ撤退する。
- 敗北者を許さないノルドでは処刑が決定され本人も受け入れるが、エーリヒの温情でむち打ちされるだけで終わった。
- この際にエーリクから奴隷は家畜ではなく人間であり、差別する対象ではなく愛すべき家族であることを告げられる。
黒魔女
- ヤーナ
- 声 - 日笠陽子
- 黒魔女の末裔である美女。強すぎた力により幼い時から迫害され、魔法師協会の道具にされる前に
- 黒魔女に連れ去られ道具された過去をもつ。
- 黒魔女にさらわれた後、黒魔女の命令でパンドラという組織からの仕事を請け負っていた。
- 魔法師協会のお膳立てに従い「大講堂の惨劇」を起こした後、ディミトリエの支配地に身を隠しディミトリエに
- パンドラへの所属を勧誘していた。常闇の森から去る際、白魔女の追跡術を見逃したため黒魔女の隠れ家が急襲され全滅、
- 帰る場所を失ってしまう。
- やがて魔法師協会により「大講堂の惨劇」を全て一人で仕切っていた首謀者という冤罪を着せられた後はシスティナへ逃走する。
- 身の置き場ない者が多いシスティナではローッシーニ家の食客として優遇されていた。
- 特に三男のサルヴァドルとは情人の関係にあり怪しげな薬物を利用した性欲の関係をもっていたことを匂わせる
- 過去もあったらしいが、意外にも当人同士は性格的にも肉体的にも相性が良かったらしく半ば本気で恋人関係になりつつあった模様。サルヴァドルが落命した際は女性らしい感情を見せつつも、追撃してきたシルーカ達と激戦を繰り広げた末に敗北する。
- シルーカ達に捕らえられた後、全ての黒幕である魔法師協会によってアビス界の魔物に引き込まれるという
- 残酷な公開処刑で最期を迎えた。最期には冤罪による死を与えた世界に自分が存在した痕跡を消したいと望みながら消えていった。
白魔女
- ゼルマ
- 声 - 鈴木れい子
- アルトゥーク伯領の北方で自治権を認められている白魔女の長。
吸血鬼
- ディミトリエ
- 声 - 野沢聡
- アルトゥーク伯領北方で自治権を認められている吸血鬼の王。
- 2000年以上生きている究極の邪紋使いで、その血に至るまで自らの身体に邪紋を刻んでいる。
- 余った邪紋は統治する森に刻んだため、彼の住まう常闇の森は混沌濃度が高く、様々な混沌現象が起こる。
- パンドラに所属すれば確実に上位者となるほどの実力者であるが、本人としては戦闘ではなく逃走が得意らしく、
- それこそが彼が2000年も生き続けられた要員とされている。
- かつては極大混沌と戦ったものの、デーモンロードの現身となった魔王アデーレに惚れ込み、
- 長い眠りについている彼女を城の地下に匿っていた。混沌と秩序が微妙な均衡を保つように調整を図ってきたが、
- 皇帝聖印の完成により秩序の時代が訪れ、自分の邪紋の力が失われるのを恐れたため、
- 混沌に満ちた暗黒時代への回帰を目指している。
- 黒き魔女ヤーナと手を組み、魔王アデーレの覚醒を画策したがアデーレの意思により頓挫。
- しかし極大混沌期への回帰という望みは変わらず、テオ達に宣戦布告し、その後の戦いを経ていずこかへ姿を消した。
人狼族
- クララ
- 声 - 沢海陽子
- アルトゥーク伯領北方で自治権を認められた人狼の女王。
- 娘のエマとルナを救出するためディミトリエの城に乗り込むが、黒魔女ヤーナとの戦闘により重傷を負い亡くなった。
- 亡くなったことでクララが所有していた混沌核は息子と娘たちに受け継がれた。
- イオン
- 声 - 鈴木達央
- 人狼の女王クララの息子。クララの後を継ぎ人狼の王となる。
- ジード
- 声 - 間島淳司
- 人狼の女王クララの息子。兄であるイオンを慕いクララ亡き後の長にはイオンがふさわしいと考えていたが、
- イオンが母の仇であるディミトリエを追って旅に出たためイオンの代理として指導者となる。
- 兄離れできていないため一族の長としての責務に追い詰められると精神逃避した末に兄の帰還を願っている。
- アルトゥーク陥落の際も最後までヴィラールのために戦い、ウルリカとの戦いの最中で救助したコリーン・メッサーラを妻にする。
- 結婚後はコリーンの尻に敷かれている状態であり、一族の長として責務から逃げ出す度にコリーンに叱られている。
- ミルザーがアルトゥークの統治者となってからはオイゲンの遊撃に参加、進駐してきたダルタニア軍に甚大な損害を与え
- 多くの富や食料を奪っていた。後にダルタニア軍の猛攻を受けた際は里を捨てて一時撤退、テオの帰還を待つことになる。
- フリント
- 声 - 榎木淳弥
魔法師協会
賢人委員会
- フベルトス
魔法大学
- セファウド
- ティベリオ・メレテス
魔法学校
その他の人物
- サトゥルス・アクイナス
- 声 - 青森伸
- 元々は、シル―カがヴィラ―ルの所へ契約しに通過しようとした領地を治めるメスト・ミードリックに仕えていた老齢の
- 魔法師であったが、メストが重大な協定違反を犯した為、彼を見限り、城へ来たテオ達の味方をする。
- テオが城主となった後彼の契約魔法師となり、彼を支えることになる。
- メスト・ミードリック
- 声 - 山本兼平
- 契約前の魔術師シルーカ・メレテスを襲わせようとするなど悪辣な領主。聖印と領地をテオに明け渡すことになる。
- グラック
- 声 - 山本祥太
- ラシックに雇われた傭兵の隊長。筋骨隆々の肉体を持ち戦闘時は全身を鋼のように変化させて怪力で戦う。
- テオとの戦闘の際はア―ヴィンと一騎打ちを演じ、その際片目を失うが後に回復している。
- ラシックがテオに従属したことにより他の傭兵達とともに配下となる。
- ネーマン・モードリ
- 声 - 須藤翔
- テオが周辺君主を平定する過程で従属した数少ない君主の一人。糸目で左目に傷がある優男風の人物。
- またナタリアという妻がいる。
- ヴァルドリンドとセ―ヴィス連合軍が侵攻してきた時には、城の東門を守っていたが戦死する。
- ナタリア・ラージョ・モードリ
- ブラニス
- 声 - 蓮岳大
- パーヴェル・ムラード子爵
- 声 - 蓮岳大
- イリナ
- 声 - 涼本あきほ
- ラドヴァン・トーリアス
- 声 - 山本格
- フォーヴィス領の港湾都市を治める独立君主。フォーヴィスがヴィラールに従わなかった為、フォーヴィスに味方するが、
- テオの説得に心を打たれ彼の従属君主として従属した。
- 君主としては珍しく民にも慕われておりテオもそんな姿勢に感銘を受けていた。
故人
- 初代コルネーロ
- 故人。かつてシスティナで絶大な人気を誇った統治者。
- 英雄として民衆から惜しみない支持を受け、部下となったロッシーニ家をはじめとした有力者たちとシスティナを治めていた。
- その人気は彼が落命して以降も伝説として語り継がれており、コルネーロの名を名乗ることは
- システィナの統治者を名乗ることに等しいとまで言われている。
- その実態は大衆を扇動することに長けているだけで人々を救う志を持たない一介の政治屋であり、
- ロッシーニ家など彼の側近となった者達しか真相に気付くものはいなかった。コルネーロの本性は単に
- 多くの人々から支持されるであろうことを実行しているだけの扇動者であり、権力を握った後の失政を
- 大衆からの支持でごまかしているに過ぎなかった。政治屋としての才覚以外の能力は非常に低く政治家としては無能、
- 混沌を制する君主としての器には程遠い存在こそがコルネーロの正体であった。
- 衆愚政治の果てに自身の実力の低さを忘れ増長、同時に失政をごまかしつづけることが限界に近づき、
- ついにシスティナを大陸から孤立させている海の魔獣討伐で名を挙げようと目論む。
- 部下達の諫言も聞かず討伐に赴き失敗、落命する。
- それ以降のコルネーロ家も同じような愚かな統治者を輩出したためロッシーニ家が統治者となった。
- 多くの人々がコルネーロの正体に気付かず崇拝されていたため真実は広められることなく、
- システィナの富裕層の間でのみ真相が受け継がれることになった。コルネーロのような愚かな統治者の再来を防ぐべく、
- その後のシスティナの統治方針は民衆を関わらせない恐怖政治に近いものとなるなど落命して以降も多くの影響を残した。
- 始祖君主レオン
- 故人。極大混沌時代、歴史上初の君主になったと謳われる存在。
- 偉大な人物として数多くの伝説が語り継がれる一方、その出自に関しては全てが謎に包まれている。
- 妖精王ティータニアと同じ世界出身とも言われており、実は人間かどうかさえはっきりしていない。
用語
グランクレスト戦記 Ⅶ【用語】地名【十年一度大搾】❓