グランクレスト戦記 Ⅵ【ノルド】海洋王エーリク【十年一度大搾】 

 

用語

混沌(カオス)
世界に満ちる謎の存在。秩序(コスモス)≒物理法則を乱しあり得ない事象を起こす力。混沌が存在するが故に聖印や魔法が使える世界となっている。
聖印(クレスト)
人智を超えた力を持つ紋章。混沌を浄化する、もしくは所有者から譲り受ければ得ることが可能。集めていくことで力は増し、聖印の大きさで階級が設けられており、皇帝、大公、公爵、侯爵、辺境伯、伯爵、子爵、男爵、騎士、従騎士に分けられている。最高位の聖印は皇帝聖印(グランクレスト)と呼ばれ全ての混沌を鎮めることができるとされるが、現時点で成し遂げた人物はいない。
自分自身の力が落ちる代わりに従属君主に分配することも可能であり、互いの精神的な結びつきが強ければ分配される前以上に強力な力を発揮する。一方で君主からの信頼、従属君主からの忠誠、どちらが欠けても力は低下する。君主の側から一方的に破棄することも可能であるが、破棄と同時に主従関係の解消を意味するため反乱を招きかねない行為でもある。
ミルザーの敗北のように、君主と従属君主が互いを信用しなくなれば力はまるで発揮されず、体力も一瞬で失うほど悪影響が出てしまう。
君主(ロード)
聖印を持つ者たちの総称。聖印の力の強さに応じた爵位と統治権を授けられ、男爵>子爵>伯爵>侯爵>公爵の順に分けられる。子爵でも小国を治められる程度である。聖印の力で自らを強化するほか、戦旗という力で周囲に力を与えたりすることが可能な立場にある。
現在では本来の目的を忘れ世襲化するほど腐敗しており群雄割拠の状態に陥っている。
戦旗
君主から部下に渡される旗。聖印のように君主の力を分割することなく部下に特殊な力の行使を可能とする。一方でどれほど無謀な命令であっても強制的に従わせることが可能であるため、渡される部下にとっては非人道的なものでもある。
君主と部下の間できちんとした信頼関係があれば味方の士気を高めるなど戦局を覆す切り札となる。逆に信頼関係がなければ無理やり部下に受け取らせる以外に方法がないという欠点もある。
魔法師(メイジ)
混沌を制御し任意の現象を引き起こす「魔法」の使い手たちの総称。魔法を扱うほか、知識や軍略で君主に助言を行う。
魔法師の命を奪うことは基本的に禁止されており、これを破った君主は爵位を剥奪されることもある。この規則を悪用し、戦場でのやむをえない不慮の事故を装って魔法師を最前線で使い捨ての駒とする君主も非常に多いが、一方で必然的に君主と長い付き合いとなるため、公私を超えた関係となることも少なくない。
杖を通して魔法師協会に監視されている。
邪紋使い(アーティスト)
混沌を体に取り込んだ者たちの総称。取り込まれた混沌は「邪紋(アート)」という紋様として身体に刻まれる。
君主と違い個人での単独の力のみに特化している。このため驚異的な身体能力を持ち異形化すら可能である。

地名

システィナ
ダルタニア小大陸
水源に乏しい小大陸。わずかな水源地帯でしか人が生活できないため各部族ごとで生活している。魔法師協会の爵位制度に反発しているため、君主であっても普通の戦士より強い程度の存在でしか扱われない。首長制をとっているため部族をまとめられることが統治者の条件であり、如何に聖印を集めようと首長の命令に逆らうことは許されない。
大陸の沿岸部の安定にも貢献しているため、連合と同盟の双方に強い影響力を持ち連合の君主会議では陪席も許されている。近年では太守サイードによって各部族がまとめられ、戦乱を避け交易による富を重視する方針が採用されていた。
同盟と組み戦乱に参加を求めたミルザーが反乱を起こしてサイードを討った際、サイードと共に戦争に反対した親族や各部族も滅ぼされダルタニア内部も混乱状態となっている。ミルザーの怒気を恐れた知識層は軒並み去ったため、内政の重要性を理解していない戦士階級が要職を独占している状態にある。
ノルド
北の海を制する海洋大国。海に囲まれていることから操船術に長けた者が多く海戦に限れば圧倒的な戦力を誇る。略奪者として無抵抗の民に一方的な暴力を振るうことが多いため本来の戦士としての訓練を受けた者には劣るが、戦旗の影響により死をも恐れない狂戦士と化しているため陸戦でもある程度は戦える者もいる。基本的に他国からの略奪で成り立っていたが、近年ではまともな交易にも手を出しており交易による富で平穏を保っていた。
同盟と組み戦乱に参加した際はアルトゥーク陥落の立役者となり、多大な戦果を挙げた海洋王エーリクの名を轟かせる。その後は傭兵部隊に敗北したエーリクの撤退、スタルクを失ったウルリカの撤退などで多くの兵力と艦船を喪失し大陸から一時撤退となる。
再び大戦力を整えた後は再び大陸へ進出、連合を殲滅すべくアレクシス率いる連合軍と海戦となる。海洋王エーリクによる大勝利が確実視されていたが、乱世の君主として覚醒したアレクシスの華麗な戦術と鉄甲船投入という英断により大敗北を喫する。海洋王エーリクの戦士と大戦力の喪失、加えて海戦におけるノルドの歴史的敗北により海洋大国としての名声は過去のものとなった。

 

アルトゥーク
ヴァルドリンド
ハルーシア
エーラム

勢力名

 

グランクレスト戦記 Ⅷ【勢力名】魔法師協会【十年一度大搾】❓