危機管理から見たタレント「ベッキー」の失敗② | 本当は凄い普通の人に贈る言葉

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ベッキー騒動の危機管理対応のまずさ
その②。


それは自分のポジションを明確に
意識しないまま「謝罪会見」に臨んだこと。


彼女の立場からして問題を起こした場合、
あの時誰に一番迷惑がかかり、
どこに影響が出ると認識していたのだろう。


あの謝罪会見は、
誰が見てもスポンサーや制作関係者、
所属事務所に対してのもので
応援してくれるファンにではなかった。


これは不具合品を出した製造企業が、
問屋や小売店(直接の販売先)には謝罪したが
ファンという消費者に謝罪しないのと同じ。


以前に賞味期限問題を起こした「石屋製菓」、
異物混入問題のペヤングは、
その後もファンである消費者を大切にした結果、
速やかにV字恢復で市場に復帰した。


ベッキーの謝罪会見では、
ファンを代弁するメディアの質問は
一切シャットアウトし、
会見もわずか5分で打ち切った。


これでファンを大切にしています
といっても誰も納得しないだろう。


謝罪会見のタイミングは、
事態が露見する直前で悪くは無かった。


だが、内容や設定は危機管理能力の無い
企業のダメ謝罪会見とおなじで
かえって逆効果となってしまった。
(この点は事務所の責任は大きい)


しかもこの会見直前のラインのやり取りが
後日再び記事になり、
事態に対して開き直った内容で
クライシスを招いてしまうことになる。


これは品質問題を起こした
雪印乳業社長の
「私だって眠ってないんだよ!」
発言と同じ。


今回の騒動では、
ここまで事態を悪化させる前に
いくつも挽回のポイントはあった。


しかし、事態の全体像の把握の甘さと
対応構想の無さにより、
そのチャンスをことごとく失ってしまった。


危機管理的見地からは
残念という他ない。