大塚家具の親子ゲンカ、
会社全体を巻き込んでひどいことに
なっているね。
どちらが正しいかは別として、
社員もお客さんも誰も喜ばない
実に不毛な争いである。
だが、創業者の事業継承というのは
大塚家具ほどではないにせよ
揉めることは多くあるようだ。
創業者にすれば自分が一代で創った会社
という思い入れがあり、
継承者にすれば今は自分が経営者、
親の頃とは時代も違うという思いがある。
後を継いだ子が親の路線を全否定してしまう
ということは歴史上でもたくさんの事例がある。
室町時代の第四代将軍足利義持は、
先代の父足利義満の路線(御朱印船貿易など)を
すべてくつがえし、
自分のやり方に変えた。
武田信玄は、やり手だった父武田信虎の
強引なやり方にかねて反発していて
父が他国歴訪中に実権を掌握して
父を永久追放にした。
その他、世界の歴史でも子の皇帝が
親が敷いた路線を全廃してしまう事例は
よくあったようだ。
なぜそうなるかと言えば、
子といえども別の人格なのであって
そもそも親の思い通りになるものではない
からである。
厳しい言い方をすれば、
子に経営権を譲った時点で
親は自分の路線を全否定されることも
折り込んでいなくてはならない。
それが嫌だったら子だからといって
経営を委ねるべきではない。
大塚家具の一件では、
創業会長が「自分の見込み違いだった」
と述べているが、それは甘すぎる。
だいたい創業者といえども
会社の私物化は許されまい。
路線を変えられたくないのなら
私情を挟むべきではない。
さて、まったく同じように息子の新社長が
父の創業社長と全く別の路線をとろうとしている
ジャパネットたかたの場合は、
吉と出るか凶と出るか。