渓流釣りには、幾つかの条件がある。
中でも、「先行者がいないこと」「流れが笹濁り(水が少し
濁る様子を笹の葉の色に例えた言い方)であること」がベス
トだと云える。
理由は一つ。
▼渓流の女王といわれる「アマゴ」は人の気配に敏感だ。
先行者がいれば、後続者には見向きもしない。
笹濁りだと、人の気配を消してくれる。
もっとも、濁流だと人身に危険を及ぼすし、釣り糸の操作も
ままならない。
▼ときは梅雨真っただ中。
天を仰ぎその時を待つ。
先日のこと。
空は晴れ、近くの川の流れを見れば源流域はベストの条件が
整うと見る。
▼馴染みの源流域に立てば清涼感にあふれ、マイナスイオン
が立ち込める。
短めの釣竿を一投また一投。
グイと手ごたえがあり、竿が撓(しな)る。
昼餉ともなれば、岸辺の山野草を愛で、缶ビールを呷る。
今日の歩行数 2,750 歩。キロ数にして約 2.0 。