皐月の風景(「雪の下」) | かわせみ~四渓連~

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四国の名山と渓谷と近郊の花鳥風月との語らい。
日記と日課の歩行管理も兼ねています。

 

 
 

                   

 

                   

 

 

 

                     「源流を 指す道標や 鴨足草」

                       <大橋 克己>
 

       「涼しげに 岩に群れ咲く 鴨足草」
 

                       <須賀 敏子>
 

     先日のこと。
 

     ▼久しぶりに、今は生家なき故郷の地を歩く機会を得た。
 

     そこは、北を法皇山脈に南を石鎚山脈にはさまれた愛媛県東

 

     部の嶺南という地。
 

     吉野川水系の一級河川である銅山川を挟んで集落がある。
 

     今では、法皇湖というダム湖が横たわる。
 

     ▼当然のことだが、その銅山川に注ぐ小川の流れも多い。
 

     おりから夏の風物詩とされる蛍が飛交うシーズン。
 

     幼いころ、蛍を追って遊んだ谷間に向かう。
 

     まだ日が高く蛍はいなかったが、綺麗な花が咲いていた。
 

     その名は、虎耳草とか鴨足草などと表記される「雪の下」。
 

     ▼山地の湿地を好むこの花は、蛍が飛交う初夏に花茎を出し、

 

     紅色・黄色の斑点のある白い小さな五弁の花を穂状につける。
 

     群落を作って自生する様は圧巻ともいえる。
 

     花言葉は、「情愛」「切実な愛情」だというが相応しい。
 

     今日の歩行数 3,872 歩。キロ数にして約 2.5 。