先日のこと。
松山城の山麓に建つ国重要文化財の「萬翠荘」でバラ展が催
された。
その観賞を終え帰途に就くと、どこからともなくコーヒーの
香りが漂う。
▼その香りに惹かれて足を止めた。
すぐそばに新緑の青葉若葉に覆われた小径があり、入り口に
「愛松亭跡」とか「漱石珈琲店」などの看板が立ち、次のよ
うな記述があった。
『この愛松亭は、小説「坊ちゃん」の作者である夏目漱
▼ 石の松山での出発点となった想い出の地です。漱石が
英語教師として松山中学校に赴任してきた時の最初の
下宿先が、この場所にあった「愛松亭」という小料理
屋でした。漱石はこの場所をとても気に入っていて、
「小生宿所は眺望絶佳の別天地」と正岡子規に宛てた
▼ 書簡の中で自慢していました。・・・。」
店内に入れば、漱石の面影を残す「画像」などが飾られかつ
てを偲ばせる。
屋外ではコーヒーを嗜む人影もある。
一巡すれば、花開く皐月の中に「愛松亭」の碑も見えた。
今日の歩行数 604 歩。キロ数にして約 0.4 。