幼いころからよく耳にした故事ことわざに「花より団子」が
ある。
風流よりも実益、形式や外観よりも実質を重んじることのた
とえだが、確かに、花より団子を喜ぶ人が多い。
自分もその一人。
▼もっとも、団子でなくても野に出て今が旬の「山菜」を見
かければ「花」などそっちのけ。
先日のこと。
早朝、ピンポンと玄関のベルが鳴った。
ドアを開ければ、ポストマンがにこやかに立つ。
▼両手には「ゆうパック」。
礼を言い、受け取り差出人を見れば故郷の四国中央市に住む
弟だった。
予期した通り。
さっそく開いて見れば「山菜」が目白押し。
▼今は亡き父が残した山地で栽培し、採取したもの。
「楤(たら)の芽」「漉油(こしあぶら)」「屈(こごみ)
」に加え、滅多に目にすることのない「編笠茸(あみがさだ
け)」がそろい踏み。
いずれも、高級料亭でも味わえない逸品ぞろいだった。
今日の歩行数 2,603 歩。キロ数にして約 1.5 。