「七重八重 花は咲けども山吹の
実のひとつだに
なきぞかなしき」
<兼明親王>
桜は散り始めたが、春の野や庭を飾る花は多い。
▼その一つ「山吹」。
低山の渓谷沿いや山の斜面や湿度の高い明るい林の木陰など
に群生する。
庭木としても重宝される。
茎は細く幹の中心の髄はスポンジ状で白い。
▼背丈は2mくらいで、山腹などでは麓側に首を垂れる。
花期は四囲の環境によって異なるものの、桜の開花時期とほ
ぼ軌を一にする。
花の大きさはおよそ30~50mmくらいだが、一重のもの
と八重のものがある。
▼色合いは、いわゆる山吹色で鮮やかな黄金色。
山腹など自然界では一重をよく見かけるが、庭先では八重が
多い。
詩歌には疎いが、この花を見る度に太田道灌の逸話が頭をよ
ぎる。
今日の歩行数 6,344 歩。キロ数にして約 4.1 。