(前々日に続く)
霊峰石鎚山に登るコースの一つ、土小屋からカメラ片手に歩
くこと1時間30分ばかり。
次第に、空に一番近い山頂が間近となる。
登山道はこれまでの尾根道などとは異なり、石鎚山北壁を横
切るトラバース道に変る。
▼北壁は、氷雪や風雨によって浸食され険しい壁の溝が出来歩
行を妨げる。
ために、「木組みの桟道」が設えられ安全確保の心配りがさ
れている。
危険ではあるが、嬉しいこともある。
▼そこには、自然観察にうってつけのお花畑が広がる。
「シシウド」・「ナンゴククガイソウ」・「ミソガワソウ」
・「シコクフウロ」などが咲くかと思えば、それらの花を追
って「アサギマダラ」や「アゲハチョウ」が舞を舞う。
しばし、足を止めて眺めいる。
▼我に返り、歩き始めた。
何度か沢を横切る。
頭上ににょきりと「矢筈岩(やはずいわ)」が顔をのぞかせた。
チラリと仰ぎ見、足を速めた。
やがて、表参道との合流点である二の鎖小屋にたどり着く。
(続明日)
今日の歩行数 4,742 歩。キロ数にして約 3.2。