「裸木の いっぽん道と なりにけり」
<角川 春樹>
「今日の日の 空を支えて 枯木立」
<星野 立子>
いよいよ、冬本番。
▼二十四節気の一「小寒」が過ぎたとたんに、日本列島を強い
寒気集団が覆い、強い風と共に雪が舞う。
とたんに枯れ葉が散り落ち、周囲の山々が荒涼とした冬山に
姿を変える。
このところ、ようやく平常に戻ったが厳しいものだった。
▼先日の晴れた日のこと。
住まいの東に、衝立(ついたて)のように聳える小高い峠に
登った。
登るルートは複数あるが、柿の果樹園のそばの真っすぐな杣
道(そまみち)を選ぶ。
▼そこにはいつもと違った風景があった。
葉っぱが落ちつくして、樹枝が枯れたかのようになっている。
このような状態を「裸木(はだかぎ)」というらしい。
中に、ポツリと1~2個「木守柿(こもりがき)」が見える。
整然と隊列を組むさまは、人が行進するかのようだった。
今日の歩行数 7,501 歩。キロ数にして約 5.2 。