今年も、あと10日あまりで終わりますね。
年々、1年が過ぎるのが早く感じます。
月日が過ぎるのは、本当に早いですね。
2024年は、皆様にとってどのような1年でしたか?
師走の中ではありますが、1年を振り返る時間をとる余裕も必要な時間かも知れませんね。
さて、本日は、表題の通り、「ソントクで物事を考えない」というテーマでお話をしたいと思います。
先日、ある洋菓子店の前で行列を見かけました。
多くの方が、寒空の中、我先にその列に並んで順番待ちをしています。
ちょっとしたタイミングで、割り込みをしたとかしないとか・・・。
そうした口論をしている様子・・・。
ここのシュークリームは、こんな口論をするほど旨いのか!?と思いながら、そこを離れました。
列の順番待ちをしている訳ですから、自分の目の前で売り切れになったら・・・なんて思ったのでしょうけれど、その必死さにびっくりをしてしまいました。
1つ前に並べたからと言って、それほど「得(トク)」なのでしょうか?
何となく、さびしい気持ちになりました。
「得(トク)」な生き方が、「いい生き方」「いい人生」「いい結果」とは思えないなと・・・。
少なくとも、その方は、その一瞬だけ「得(トク)」した気持ちになったのでしょうけれど、その行為そのものは、「損(ソン)な生き方」「損な人生」「損な結果」だったのではないかと思います。
決して、「損な生き方」がすべて「悪い生き方」ではないと思いますけれど、せっかく、「損得(ソントク)なら、「徳(トク)な生き方」=「徳を尊ぶ生き方」をしたいものです。
仮に、シュークリームが、予定通りに購入できなかったとしても、「徳を削るような生き方」をしてしまっては、勿体ない人生なのかなと思います。
また、先日、私の古くからのお客様からケガをされたとお電話を頂きました。
病院の診察待ちの列に並んでいたところ、ある年配の男性から「割り込むな!」と恫喝され、口論になり、その挙句、暴力まで振るわれたと・・・。
病院の診察待ちですから、朝から寒い中並んでいたのでしょう。
でも、1つ順番が前後するだけの話なのにな・・・と思います。
堪忍袋の緒が切れないよう、「徳ある人生」を歩みたいものですね。
仏教には、「無罪の七施(むざいのしちせ)」という教えがあるそうです。
仏教には、人間形成に努めて幸せや安らぎの境地に至る道として六波羅蜜(ろくはらみつ)の行があるそうです。
その第一番目が「布施」だそうです。
「布施」の「布」は、分け隔てなく、あまねく、「施」は文字通り施すという意味です。
世間一般の「損得勘定」では、与えた人よりも与えられた人の方が得をするようなイメージがありますが、布施は、施しをした人の方が幸せな気分になり、与えられた人よりも与えた人を幸せにするという教えでもあるのです。
先ほどの先に並んで得をした気持ちになっている人も、本当は得をしていないのですね。
その実践としての「無罪の七施」をご紹介させて頂きます。
①眼施(がんせ)
やさしいまなざしで人に接する
②和顔悦色施(わげんえつじきせ)
にこやかな顔で接する
③言辞施(ごんじせ)
やさしい言葉で接する
④身施(しんせ)
他のために自分の身体で出来ることをする
⑤心施(しんせ)
他のために心をくばる
⑥床座施(しょうざせ)
席や場所を譲る
⑦房舎施(ぼうじゃせ)
自分の家を提供する
7つも行がありますから、全部を最初から実践するのは大変!と言う方もいるかも知れませんが、
「いつも、おだやかににこやかに人と接すること、他のために心をくばること」
をちょっとだけ意識して生活をするだけで、十分、徳を積む生き方を実践しているように思います。
師走の12月・・・気持ちばかりが急いてしまうそんな季節でもあります。
ちょっとだけ、穏やかに緩やかに年末年始をお過ごし頂けたらと思いまして、ご紹介をさせて頂きました。