つけめん論 | 大鶴義丹 不思議の毎日

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 最近、どうしてか、つけ麺という、日本固有の不思議な食べ物に取り憑かれています。なんか、ラーメンとかどうでも良くなってしまい、つけ麺ばかり情報収集しています・・・・


 でも、先日食べていて思ったのですが、これって外国人からみたら、とても、不思議なシステムな料理じゃないかと思いました。

 味の種類に関しては、色々な好みがあるので、割愛しますが、ヌードル文化のなかでも、とても特殊なモノだと思いました。 

 

 麺の味を楽しむのが第一という点で、蕎麦にそのシステムの原点があるのは分かり切ったことですが、つけ麺は、冷たい麺を、かなり熱いスープにくぐらせ、熱い部分と冷たい部分が混在するところに、その楽しみの本質があり、その点が蕎麦とは大きく違います。 

 私はそのシステムを、日本人の食に対する、倒錯的な固執から生まれたモノだと思いました。他の国のヌードル文化からは絶対に生まれないはずです。

 

 似たような倒錯的な楽しみとして、通な湯豆腐の食べ方があります。豆腐を鍋に入れておく時間を調節して、表面だけを温かく、中はまだ冷たくしておくというものです。しゃぶしゃぶで、肉をゆで過ぎずにおくというようなものですね。

 豆腐というのは、完全に温めてしまうと、大豆の風味が消えてしまうということに加え、食べたときに、熱い部分と冷たい部分が混じり合うのが快感だそうです。(私はこのやり方で食べます)確かに、この食感はつけ麺の食べ心地と似ている部分があります。

 

 しかし、どっちにしろ、かなりややこしい感覚というか、日本人特有の偏執的なものでしょう。

 

 そのせいか、ラーメン好きの外人というのは、沢山いますが、つけ麺好きの外人というのはあまり聞きません。

 ある意味、冷たい麺と熱いスープを別々にするという、食感を敢えて遠回りさせるするシステムが理解しにくいのでしょう。


 最後に私のお薦めは・・・・・・・・・・・・・「荻窪・丸長」です。「大勝軒チェーン」はバラツキがありすぎて選びにくいです。石神井の「井ノ庄」も良いですね。杉並周辺で情報が有りましたらお願いします。


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