こんにちは!
ワタクシは仕事やプライベートで使うEメールアドレスが10個くらいあります。それぞれのメールはウェブメールやメールアプリで個別に見ることはできますが、メールアドレスごとに開き直したり、アプリを立ち上げ直すのはとても面倒です。
それで一つのメールソフトですべてのメールをチェックしたいと思い、二十年くらい前からメールソフトを使っています。メールソフトの良いところは、メールのルールを作って迷惑メールやダイレクトメールを排除することができることです。
ウェブショップを経営していると、毎日営業メールがわんさか来ますので、そうした不要なメールをさまざまなルールを作って整理するためには、やはりメールソフトが必要だと感じています。
しかし、時代が変わり、一つのパソコンだけでメールチェックをする時代ではなくなりました。出先でノートパソコンやスマホでチェックすることも多くなります。そうすると、家にあるデスクトップパソコンだけしかメールのチェックと整理ができないのはとても不便に感じるものです。
それらを解決できるメールソフトがないかここ数年、いろいろなソフトを試してみました。サブスクリプションで毎月数千円を払い続けるとそうしたサービスを受けられるソフトもありますが、やはりお金はなるべくかけたくない(笑)。
こうした試行錯誤を経て、ようやく結論が出たので自分の作業の備忘録も兼ねて記事にします。
[使用するメールソフト]
複数パソコンで同期するために使用するメールソフトはこちらです。
Firefoxのブラウザで有名なMozillaが提供しているメールソフトThunderbirdのポータブル版です。
Thunderbirdには通常版とポータブル版がありますが、なぜポータブル版にしたかと言いますと、複数のパソコンで交互に同じデータを開きますので、それぞれのパソコンに設定があると不具合が出る可能性が高いからです。
ポータブル版はもともとUSBメモリにソフトとメールデータと設定をすべて入れて使用するために作られていますので、パソコンの本体のレジストリは使用しません。ですから今回の目的にぴったりなのです。
このポータブル版をDropbox、Google Drive、OneDriveなどのネットストレージに入れて、それぞれのパソコンから開くことにより同期することができるのです。
今回はDropboxを使用することにします。Dropboxは無料版だと通常2GBしか容量がありませんし、3台までしか使用できません。たくさんメールがあり、しかも3台より多くパソコンを使用する方は不便を感じることがあると思いますので、台数に関係なく容量が最初から15GBあるGoogle Driveの方がよいかもしれません。ワタクシはDropboxに容量があるのでこちらにします。
[余談ですが…]
ワタクシはこれまでたくさんのメールソフトを使ってきました。最初期はOutlook Expressでした。これはシンプルでいいソフトでしたが、その後継ソフトのWindows Live Mail同様、マイクロソフトが開発をやめてしまいました。
その後Thunderbirdを使っていましたが、他のソフトを試したくてジャストシステムのShurikenに乗り換えました。これもいいソフトだったんですが、メールの量が多くなると重くなってしまい、今度は秀丸メールにしました。
秀丸メールはカスタマイズすればいろいろ便利になりますし、大量のメールもサクサク扱えるので性能はとてもいいのですが、いかんせんデザインがWindows95時代と変わらず、どうしても古さを感じてしまい、毎日開いて見るのがワクワクしませんでした。
最近になって、Sparkという近代的なメールソフトのWindows版が出たので使ってみましたところ、確かに性能は高いのですが、統合された受信トレイにすべてのアカウントの新着メールを見れるようになっていたり、同じアドレスのメールを一つのグループに勝手にまとめてくれたりと、自分が願わない、ややおせっかいな機能が多く、なじむことができませんでした。
こうしてまた振出しに戻り、結局何のメールソフトを使うかしばらく悩んでいたのですが、最近Thunderbird Portableを使ってみて、ようやく自分にとって納得できるメールソフトだと感じました。
ここから本題に戻ります。
[ダウンロード]
Thunderbird Portableを下記のリンクからダウンロードします。
日本語のところからダウンロードしてください。
ダウンロードしたらダブルクリックして展開します。
[インストール]
ポータブル版でも保存する場所にインストールをする必要があります。「次へ」をクリックします。
特に変更の必要がなければそのまま「次へ」をクリックします。
インストール先を決定するこの画面で、「参照」をクリックしてインストール先をネットストレージ内に指定してください。
ちなみにワタクシはDropboxの中に「Thunderbirdメール」というフォルダを作り、その中にインストールするように指定しました。
この画面が出るとインストール完了です。
Dropboxの下の「Thunderbirdメール」の下に「ThunderbordPortable」のフォルダができていました。さらにクリックすると、
フォルダの中には上のようなファイルが含まれていました。一番下がアプリケーションファイルです。クリックするとソフトが起動します。
[アカウント登録]
Thunderbirdを起動し、使用するメールアドレスをアカウント登録していきます。
今はスマホなどでもメールチェックすることが多いと思いますので、受信方法はIMAPが便利だと思います。POPだとサーバーにメールが残らないので、スマホで見れなくなってしまいます。
アカウントの登録が終わり、見やすいレイアウトへの変更などの各種設定が終わったらソフトをいったん終了します。
[別のパソコンで見てみる]
ソフトを終了するとネットストレージが変更されたファイルを同期し始めます。それが落ち着くまで待ちます。
別のパソコンを立ち上げてネットストレージが同期を完了するまで待ちます。
同期が完了したら、ThunderbirdPortable.exeを開きます。
きちんとメールが受信でき、設定がすべて同じであれば成功です!
[注意!同時起動しない!]
注意が必要なのは、同時に複数のパソコンでThunderbirdを使用しないということです。同時に複数のパソコンでソフトを開くと競合ファイルが作成され、不具合が生じることがあります。
ですので、必ず交互に開くようにしてください!
AパソコンでThunderbirdを終了 → ネットストレージの同期完了まで待つ → BパソコンでThunderbirdを起動 このような流れです。
Thunderbirdを開いたままパソコンがスリープ状態になり、その状態で別のパソコンでThunderbirdを開いたりしないでください。
この点だけ気を付ければ複数のパソコンでThunderbirdのメールを扱うことができます。これでどこにいてもメールチェックと整理ができます。
この環境のおかげでワタクシはメールがたまり過ぎて見落とすことがなくなりました。本当に良かったです。
パソコンの環境は人それぞれですので、今回の内容がそのまま当てはまらないかもしれませんが、同じように複数のパソコンでのメールソフトの使用で悩んでいる方がおられましたら、この情報を活用していただければうれしく思います。
ではまた!