怖かったお話(電車編その2) | こはる日和

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※「こはる日和」は私の自己満・ストレス発散のためのブログです※

 

 

前回に引き続き、今回も電車内で起きた怖かったお話。

 

これも私が電車通勤していた頃のお話です。

前回のお話よりも後のお話となります。

 

ある日の朝、電車の座席に座って発車するのを待っていた時です。

品の良さそうなコートを着てセカンドバッグを持ったおじさんが

私の隣に座ってきました。

私はいつも下を向いて寝ていた為、

その人の腰より下しか見えず、顔はわかりませんでした。

 

朝は電車が激混み状態なので、もちろん座席も全席埋まっています。

なので、隣の方とある程度接触してしまうのは仕方ありません。

それはわかっています。

しかしそのおじさんがやたら私の方に詰めてきている感じがしたので

ギュウギュウなんだろうな~と思い、隙間を少しでも作る為、

私はおじさんと反対側に少し体をずらしました。

 

するとおじさん、また私の方にギュッと詰めてくるのです。

ん?と思い、また私も少し反対側に体をずらしました。

するとまたまたおじさんは私にピッタリくっつくように詰めてきました。

 

流石の状況に、これはちょっとヘンだぞ…と思いました。

さらにさらに、私も頑張って反対側にずらしてみるのですが、

何回ずらしてもおじさんは私にピッタリ寄ってくるのです。

よくよく見ると、おじさんの反対側は隙間がかなり空いている様子。

これは間違いなく私に体を寄せてきているな、とその時理解しました。

 

とにかく早く駅に着いてくれー!と願い、そのまま我慢していました。

そしてやっと目的の駅に着き、急いで席を立ち、

そのおじさんから逃れる事ができました。

気持ち悪い人だったな…と嫌な気持ちになりましたが

こんなのも今日だけだろうと深く考えずにその日を過ごしました。

 

そして翌日の朝。

再びそのおじさんは私の隣に現れたのです。

 

またいつものように発車待ちの時間に座って下を向いて寝ていた時、

人の気配を感じ、頭は下を向いたまま目を開けると、

あのコートとセカンドバッグが目に飛び込んできました。

一気に目が覚めましたよ…ガーン

 

そしてまた昨日と同じ繰り返しです。

おじさんが私にピッタリと体をくっつけてくるのです。

まず最初は脚をやたら開いて座るので、おじさんの脚が私の太ももに当たります。

それがイヤなので反対側にずれて脚を離すと、

おじさんもまた体をずらしてまた脚をくっつけてくるのです。

 

このおじさんは、毎日毎日、私の隣に座りました。

前回の大学生への対策でやったように車両を変えてみたりもしましたが、

このおじさんも、私がどんなに場所を変えても車内を歩いて私を探し、

必ず隣に座ってきました。

もう、こんなのばっかりです…チーン

ほんっと運が無いとしか言いようがありません。

前回の大学生はただただ無言で隣に座ってくるだけでしたが、

このおじさんは脚をくっつけてくるので本当に気持ち悪く、更なる恐怖でした。

 

このおじさんの巧妙なところは、それ以上は何もしないところです。

脚が触れているだけなら満員だからと言い訳すればスルーできそうですし、

たとえ私が駅員さんに訴えたところで何とでも言い逃れできるでしょう。

必ず隣に座ってくると言っても、偶然と言えば何もとがめられる事はなさそうです。

そうやって我慢している内におじさんもどんどん大胆になっていき、

体の密着度が日に日に増していきました。

 

貴重な朝の時間、どうしても座って寝ながら過ごしたかったので、

おじさんをいかに撃退するかを考え、脚を組んでみることにしました。

脚をおじさんの方へ投げ出すように組めば脚同士をくっつける事ができませんよね?

それでなんとか毎日撃退していたのですが

ある日、前に立つ人から組んだ脚をバシッと叩かれてしまいました。

満員電車の座席で脚を組んで座っていれば

そりゃ座席前の吊り革を持って立っている人には足元が邪魔でしかないですよね…。

それは本当に申し訳なかったですショボーン

できるだけコンパクトに組んでいるつもりだったんですが、ダメでした。

 

大きな荷物を持っている日はおじさん側の足元に置いてみたりもしました。

でも毎日そんな荷物を持っている訳ではなく、撃退するのも限界でした。

しばらく電車を乗り換える事を止め、おじさんを避ける事にしました。

 

そして半年ほど経ったある日、再び電車を乗り換えてみる事にしました。

しばらくの間はおじさんに会う事はなく平穏な日々でしたが、

再びあのおじさんは私を見つけ出してしまったのです。

もちろん隣に座って来たのでした…。

 

しかし、この日以来、パッタリとおじさんは来なくなりました。

何かしらの理由で電車に乗らなくなったのでしょうか。

それともそろそろマズいだろうなと感じたのでしょうか。

謎です。

おじさんに初めて遭遇してから1年ほどが経っていました。

 

私は「この人、痴漢でーす!!」なんて通報する勇気もなく、

腕を掴んで捕まえる勇気もなく…。

ただただ、我慢して、避けて、の毎日でした。

今だったら何かしら対処すると思うのですが、若かったなぁ、あの頃は。

 

とにかく毎日脚や体を寄せてくっつけてくる、

ただただ気持ち悪いおじさんでした。

あれ以来、私はしばらくの間、

あのおじさんの着ていたコートやセカンドバッグに似たものを身に着けている人を

見かけると、体が勝手に緊張して胸がドキドキしていました。

完全にトラウマになっていました。

あの方がもし御存命なら、今は80代くらいのおじいちゃんでしょう。

さすがにもうあんな事はされていないと思いますが、

私以外の世の女性があの方の被害に遭っていなかった事を切に願います。

 

このような体験はまだまだあるので、次のブログに書こうと思います。

電車って本当に危険な場所ですね。

あの当時はまだ「女性専用車両」なんてありませんでした。

こんな美人でもなくスタイル良くもない平々凡々な私にまで被害が及ぶとは…。

そんなにボーッとしてるように見えるのかな、私笑い泣き