高校生の頃、アコースティックギターに憧れ、習ってみたいと母に言ったことがあります。
しかし、母からは「あんたは手が小さいからギターは無理よ。私はフォークギター、全然弾けなかったもの。指が届かないのよ。」
母からしたら全く悪気のない回答だったのだと思いますが、
私はその一言でギターを習いたいという気持ちを捨ててしまいました。
夫と死別して、自分の人生を生きなくてはと思って、始めたウクレレ。
なぜウクレレになったのかと言うと、「手が小さいからギターは無理」という母の言葉を真っ先に思い出したからでした。
一度もアコースティックギターを触ったことがないのに、選択肢から外してしまったんです。
そして、ウクレレを始めてしばらくして、ソプラノウクレレから一回り大きいコンサートウクレレに買い替えた際に先生に言われた言葉。
「○○さん(私)は、指が長いので、コンサートウクレレで十分弾けるでしょう。むしろソプラノだと指が窮屈で弾きにくかったでしょう。私が教えている生徒さんでコンサートを弾いている女性は2人だけです。」
なんということでしょう。
私の指は一般的な女性より長かったらしい。
こんなことならやってみればよかった、アコースティックギター!!
そしたら今ごろめっちゃくちゃうまくなってたかもしれないのに!
全然違う人生を歩んでいたかもしれないのに!←大げさ
タイムマシンがあったら高校生の自分に「大丈夫。なんでも経験。試してみて!」って言いに行ってあげたい。
この出来事があまりに強烈だったので、私は絶対に息子に「あなたにはできない」とは言わないと心に誓っています。
なんでもやってみないとわからない。
100回失敗しても101回目はできるかもしれない。
そう励ますようにしています。
子どもの背中を押してあげられる親でありたい、そう思います。
母には後日この事で謝られました。どうも、学生時代のギターサークルで散々な目に遭ったため、同じ思いを私にさせたくなかったようです。
些細な事ですが、よくも悪くも子どもは親の言っていることの影響を多大に受けるものだと実感した出来事なので、
ポジティブな発言を心がけようと思います