お得にほっこりワンデー旅!
最近、公共機関を使った旅が好きになってきた私。
楽しそうなお出かけ、何かないかなぁ、といろいろ探していて見つけた!
「ときわ路パス」
一日限定のフリーパスで
エリアは基本的に茨城県内(一部栃木県)という至ってローカルなチケット
JR常磐線は取手~大津港
JR水戸線は友部~小田林
JR水郡線は水戸~下宮・常陸太田
JR鹿島線は潮来~鹿島サッカースタジアム
関東鉄道常総線全線、関東鉄道竜ケ崎線全線、鹿島臨海鉄道全線、
ひたちなか海浜鉄道全線、真岡鉄道全線。
茨城県以外の方にとってはほとんど馴染みもなくどこ走っているのそれ?
という感じよねー
きっと私も遠く離れた地域の路線の羅列を見たらそう思います。
でも地元の、少なくとも私にとってはちょっと面白いチケットです。
だって、普段なかなか利用しにくい路線にほいっと気軽に乗れちゃうから
定価でチケットを購入して出かける、ってなったら、
たいていの場合、必要最低限、目的地への往復のみですもの。
地方の私鉄は結構運賃が高かったりして列車乗り継いでハシゴ旅なんてきっとしない。
そもそも地方は車移動が基本だから
列車乗り継いで田舎からまた次の田舎へ移動するなんて
車の運転をしないもしくはできない人か、列車に乗るのが趣味の人ぐらい・・?かなあ
ちょっと乱暴な見解?
私の場合「青春18きっぷ」の旅は、
「どこまで遠くに行けるか」を何となく目標にしちゃうけれど
この「ときわ路パス」はどんな変わったルートでワンデー旅を楽しめるか、を
妄想してワクワクする感じが面白いと思いました。
話が横道に逸れました。「ときわ路パス」に戻ります。
エリア内の普通(快速)列車乗り放題。特急列車などは、
別に特急券やグリーン券を購入すれば乗車可
「SLもおか号」は「SL整理券」を購入すればOK
利用期間は2024年2月10日~3月31日の土休日のみ
料金は、大人2,180円・小児550円
大人の休日俱楽部会員1,670円
あら、楽しそう!というわけで、さっそく話に乗る私なのでした
大人の休日倶楽部会員なので一番お得な価格で入手できるのも嬉しい♪
旅のルートを練ること暫し・・・。
こんなアイディアとなりました。
まず水戸線で水戸から下館まで行く。
下館からSLもおか号で茂木まで行き、真岡鉄道の普通列車で下館まで折り返す。
下館から水戸線で結城へ行き、開催中のおひなさまを眺めて水戸線で帰る。
我ながらいいアイデア
このルートを正規料金で行くことを思えば約3,000円くらいお得です
ちょっと足したら大人の休日倶楽部年会費分くらいになっちゃう。
あ、私JRの回し者ではございませんので念のため
というワケで今回は
「ときわ路パスで行くSL&おひなさまめぐりの旅」のお話です。
少し長いので2回に分けて。
きょうはその前半、真岡鉄道SLの旅編🚂
8:39
常磐線上り電車に乗り水戸駅を出発。友部駅から水戸線で下館駅へ。
この電車は常磐線からの直通運転だったので乗り換えなしでラクチンでした。
9:40下館駅着
(下館駅舎)
下館駅は真岡線、常総線の終着駅(or始発駅)でもあります。
ここ下館駅から真岡鉄道「SLもおか号」に乗ります。
JR水戸線からの乗り換えはシンプル。
降りたホームからレトロ感漂う連絡通路を渡って左の階段を下りたらすぐ。
改札を出直す必要はありません。
黄色い点字ブロックの導くその先が真岡線ホーム。
真岡線は、茨城県下館市の下館駅と栃木県茂木町の茂木駅を結ぶ
41.9km、17駅の第3セクター鉄道です。
下館市自体が栃木県との境にある街なので
隣あった町同士を結んでいる可愛らしくも頑張っているローカル線という感じです。
SLの運行は1994年(平成6年)から。
基本的に毎週末 土・日が運航日。
🚂
私にはSL撮影にちょっとだけ夢中になっていた時がありました。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにした絵を描きたくて
そのイメージを探すのが目的でした。
さまざまなSLを訪ねましたが、
家から一番通いやすかったのが真岡鉄道SLでした。
(SLもおか号・久下田駅)
これは私が人生初撮影のSLです。
何の情報も持たないままふらりと出かけ、真岡線の気動車に乗り
車窓をぼんやり眺めていたら、見事な桜の駅に到着。
ほとんど反射的に列車から降りて急いで撮影場所を探し
何とかSL通過時間に間に合いました。
その後約2年ほど通いつめ、こんな写真も撮りました。
鉄道写真撮影愛好者のほんのごく一部に非常識な人を散見しました。
たまたま出会ったそんな人たちと同じ場所で写真を撮影する自分が
ある時とても嫌になり、以来鉄道写真を撮ることはなくなりました。
(もちろんほとんどの方か紳士的でした。撮影愛好家みなさまの名誉のため)
今から17年も前
女性が趣味で鉄道写真を撮ることがけっこう珍しかったころのことです。
🚂
2年間も通い詰めたSLでしたが
いつも外から眺めるばかりで乗車したことはありませんでした。
当時は素敵なSL写真が撮りたい一心で、その列車に乗ってみようなんて
考えもしませんでした。
そして時は流れ、
今回「ときわ路パス」のフリーゾーンに真岡鉄道SLが含まれているのを発見し
初めて「SLに乗る人になってみよう」と思いついたのです。
🚂
SLに乗車するためには「ときわ路パス」のほかに「SL整理券」が必要です。
あらかじめインターネットで予約し、当日、ホーム入り口の窓口で予約IDを提示して
チケットと引き換えます。ひとり500円。
ホームで待っているとディーゼル車に引かれてSLが入線してきました。
ここでディーゼルとSLを切り離します。
その後、SLはいったんホームから離れた線路にお引越し。
SL出発時間より前に出発する気動車をやり過ごします。
うっとりと蒸気機関車を眺めるキッズ
いい絵ですね
🚂
10:35
思いのほか堂々とした汽笛の音とともに、SLもおか号出発です。
懐かしいレトロ感漂う室内。
クロスシートの窓下のスチームが温かさを通り越して暑いくらいでした。
むかーし、むかし、常磐線にも普通に蒸気機関車が運行されていた時代、
私もほんとに幼いころ乗ったその時の記憶がよみがえりました。
この客車はJR東日本から譲り受けた日本国内で原形を保っている
唯一の50系客車だそうですが、私はそのあたりは詳しくないのでよくわかりません
室内装飾はいちご
さすがいちご王国栃木県です。
栃木の人たちは地元の特産物をみんなで応援して盛り立てていこう、という気概がとても熱く、
いつも感心しています。
たくさんの人たちに見送られて出発
何だか嬉しい気持ち。
間もなく検札の車掌さんがきました。
ハンコが押され、記念にと懐かしい硬券の乗車券をいただきました。
🚂
11:00
楽しみにしていたお弁当をいただきます
これはインターネットでSL乗車券を予約する時に一緒に申し込んでおいたもの。
車内販売で、ひとつ1,000円。
(たぶん予約のみの販売なので利用をお考えの方はご注意ください)
わーい
六角精児さんの呑み鉄旅番組の挿入歌「ディーゼル」を心のBGMにして
もうすっかり旅気分です
(ビールは無いけどね)
機関車の吐く煙が車窓を流れていきます。
ガタン、ゴトンという振動も遠い昔の記憶と重なります。
レトロな車からレトロな列車に手を振る人
🚂
12:06
終点茂木駅到着
汽笛を大きく鳴らし、蒸気をたくさん上げて
たっぷりファンサービスしてくださいました
そして客車と切り離された機関車は
転車台へと移動
「SLもおか号」は1日1往復なので
午後の下館行きに備えて方向転換です。
キッズはもちろん老いも若きも男子も女子も
このイベントはみんな大好き
何なんでしょうねーこの高まり感。何度見てもまた見ちゃう
最後は運転士さんに手を振っておしまい
そしてギャラリーがいなくなったあとも
水や石炭の補給やメンテナンス作業で忙しい係員さん。
楽しかったねー
また今度ねー
🚂
(茂木駅舎)
このあと私たちは12:43発の列車でまた下館駅へと折り返し
次の目的地 結城へと向かいます。
この続きは次回
ご訪問ありがとうございました。 えみな