日本一周チャリ栗毛 -3ページ目

日本一周チャリ栗毛

~止まるも進むも自分次第。自転車で日本一周を目指す男のブログ~
2013年10月30日に無事ゴール致しました。ご声援ありがとうございました!!
引き続きブログは続けますので、最後までどうぞ宜しくお願い致します_(._.)_ 

ブログに励もうと決意した矢先、風邪を引きました。鼻ズビズビ。
何だか記事の中の自分からもらった気分です。

しばらくは枕元にティッシュと点鼻薬を常備せねば。


10月21日 204日目
道の駅「奥久慈だいご」にて。


柱とシャッターの間のわずかな隙間からのっそりと起床。
この芳しくない体調に加えて窮屈な場所で寝たせいか、悪夢にうなされた一晩でした。
けれども起きてみれば体調は幾分か回復。天気はすっかりと回復。よしよし、今日は走れるぞ。
それにしても、回復しては悪化をくりかえしながら宮城より引きずってきたこの不調は、いつになれば全快するのか。
旅も終盤。長旅の疲れがいよいよ出てきたらしい。

せっかく早く起きた朝だ。昨日の「変な人」たちから頂いた食料を朝飯にして、早めの出発。
まずやってきたのは、道の駅から5キロちょっとにある「袋田の滝」
日本三名瀑のひとつです。
「華厳の滝」と「那智の滝」を合わせて三名瀑なのですが、「袋田の滝」はこの中でも少し特徴的。

それを期待してやってきたのですが……あらら?


ただいまの時刻7時15分。
ちょっと張り切りすぎたか。早くも足止めの予感。

まったく、早起きは三文の徳とかのたまったのはどこのどいつだ!
そりゃあ、オイラのオフクロだ! 
(精一杯袋田とかけている)

……おっと、いけねぇ、風邪が悪化しちまう。

ところで、「上記時間は入場券が必要」ということは上記時間外は入場券不要ってことでいいの!? ねえ!
入り口も封鎖してるわけじゃないし。
たぶん、営業前はご自由にどうぞってことなんでしょう。いざ行かん。

観瀑台までは200メートル以上のトンネルを歩いて行くのですが、入った瞬間すさまじい轟音が襲ってきます。
姿を見る前から圧倒されてしまう。
第1観瀑台の前に、まずは吊り橋の上から遠目に滝を拝みます。


おお! なんつー迫力!
飛沫が凄くてまともにレンズを向けられない。
昨日一日降り続いた雨のせいで水量が増しているのでしょう。
この地点で既にこの飛沫……これ以上近付いたらどうなることか。

そしてこちらが滝の正面に位置する第1観瀑台。


もうね、雨だよ雨。飛沫じゃない。雨だコレw
カメラをいじっているとたちまちビッショリ。おちおち操作してらんない。
防水仕様のスマホちゃんにバトンタッチ。


この迫力伝わりますか。
増水時の袋田の滝は趣がどうのとか言ってる場合じゃない。ただただ恐怖。
なんて人間はちっさいのか。

「華厳の滝」や「那智の滝」は断崖を垂直に落下する滝なんですが、「袋田の滝」は4つの段を落下していくので別名「四度の滝」。
轟音の種はこの段段にあるのかもしれませんな。
冬になると滝が凍りついて静寂の世界となるそうですが、この轟音の前ではまったくもって想像できません。よし、次は冬に訪れよう。

新しくオープンしたという第2観瀑台にも行ってみよう。
ふむ。どうやらエレベーターで上がらなければならないらしい。
あれ……稼働していない。それもそうか、営業前だし。

というわけで、袋田の滝は営業前でも第1観瀑台までは入ることができました。
早起きはやっぱり三文の徳でした。
第2観瀑台は次のためにとって置くとしよう。
無料でここまで滝に迫れたんで大満足です。おかげでびしょ濡れですが……。



トンネルを抜けた濡れ鼠を待ち構えていたのは、一匹の猫。
観光地ではしばしば猫の姿を見かけるのですが、彼らにはきっと人の集まる場所がわかるのでしょうね。
餌にありつけ、構ってもらえる場所。自分にとって得な場所。 
猫は可愛い顔してやっぱり賢い。

袋田の滝を後にして、国道を南下する。
いつの間にか雲はすっかりと立ち去って、久しぶりの青空が広がっている
天気がいいことに文句はないけれど、元気じゃない体に直射日光はちょいと堪える。

一休みしようと寄ったセブンイレブンにて女性に声をかけられました。
テーブルベンチがあるのでしばし話し込みます。
旅にとても興味を示してくれたそのお方は、自称「作家を目指す自然農法家」
ありのままの自然環境で果樹を育てる傍ら物語を紡ぐ……ああっ、なんて個性に溢れる生き方。
いったいどのようなお話を書くのでしょうか。とても気になります。
自然農法も物書きもまだ駆け出しだそうで。
心から応援しております。

バイクで立ち去る女性に続いてセブンイレブンを後にする。
しばらくすると……


出た! セイコーマート!!
北海道で幾度このセイコマオレンジを見かけたことか。嗚呼、懐かしきかな北海道。
実はセイコマの店舗展開は北海道だけではなく、埼玉・茨城でも見られるんですね。
本州で見つけた時の胸の高鳴りは、おそらく旅人共通の話題でしょう。

さっき休憩したばかりだけど寄っちゃいます。
財布の底に眠るクラブカードを引っ張りだし、


購入。
うは、これこれ。気分はもう北の大地。笑
風邪も北やら南やらどっか吹っ飛んだべ(気のせい)。
よーし頑張っちゃうぞー!!(だから気のせいだってば)

はい。気分の高まりは抑えることができず、突っ走ってきちゃいました。


「国営ひたち海浜公園」
ファミリーで賑わう昼時の公園に、およそ似つかわしくないこの自転車を乗り入れるのは気が引けますが、まあ仕方ない。
歩くにはちょいと広すぎるもんでね。
スパさんでサイクリングロードを爆走してやりますよ。ふははははっ!




僕の家の近くには「国営昭和記念公園」というのがあるんですが、そこの造りと本当にクリソツで、まるで地元に帰ってきたかのような気分になりました。

さて、わざわざ入園料を支払ってサイクリングロードを爆走しに来たわけでは、もちろんありません。
日本中には、いえ、世界中には数知れない絶景がありますよね。
TVでも映画でも雑誌でも書籍でも何でも構いません。
誰しもが一度はいずこかの絶景を目にしたことがあるでしょう。
そしてこう呟いたことはありませんか?

「ああ、死ぬまでに行ってみたいなあ……」

と。
この旅における動力源でもあります。
そして幾十万人が抱くこの思いによって支持された絶景リストがありまして、その名もズバリ『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』。
Facebookページで人気を博したこのリストは書籍化もなされたようです。


ここまで言えばお分かりのことでしょう。
ひたち海浜公園には、その「世界の絶景」に選ばれたある風景があるんです!
その名も「ネモフィラの丘」
残念ながら今の季節にネモフィラは見られないのですが(気になる人はググって!)、今はちょうどコキアの紅葉が見頃だとか。
これがまたネモフィラに劣らない絶景なんだそうで……見ないわけにはいかないじゃない。



さあ、茨城が世界に誇る風景をご覧あれ!


うおう、空の青。コキアの赤。美しい!
丘一面をコキアが覆う風景はまるで御伽の世界。



ちんちくりんで可愛らしいコキアたちには「ほうき草」という別名があります。
読んで字の如く、ほうきに使用される植物。
「珍しい植物だなあ」なんて思ったんですが実際目の前にしてみると、何のことはない、庭先や花壇で普通に見かけたことのある植物でした。アンタたちコキアって言うのね。

庭などでは装飾用に植えられるコキアですが、ここでは主役。
多くのカメラマンを魅了しておりました。


東京近郊にこんな奇景があったんだんだなあ。
次はコキアが青々しているときに訪れたいです。もちろんネモフィラもね。


せっかくなんで、ひたち海浜公園を探検してみます。






うーむ、我が地元、昭和記念公園と同じかと思いきや別物でありましたな。
昭和記念公園にこんな施設ないもん……(TωT)


さて、まだ風邪の完治していない体は、15時の時点で既にお疲れモード。
大洗をゆっくりと探索したかったのですが、何だか気が乗らなく、幽霊のようにスーッと通過……。ちょっと後悔。体調が悪いと本当に損しかしません。

コンビニで休み休み進みながら寝床さがし。
これが意外と見つからない。
ようやく良さげな場所鹿島灘海浜公園を見つけた時には、すっかり辺りは薄暮の中。
眠気と闘いながら夕飯の準備をしていると、駐車場に大きなツアーバスが入ってきた。
公園の営業時間はとうに終わっているし、観光目的ではあるまい。
ここの24hトイレを目的にやってきたツアーバスだろう。

バスから降りた人たちの一部がこっちにやって来て話しかけてきた。
ツアー客の人たちって、いつも興味津々に話しかけてくれるから嬉しくなる。
形は違えど旅が好きなところは一緒。話が盛り上がります。

バスの出発間際、応援の言葉とともに頂きました。


おお、ビールまで。
どうりでさっきの人たち、お酒臭かったわけだ。笑
1人の男性からは名刺も頂きました。

「明日の夜、電話してこい。御馳走してやる」


冷える夜に疲れた体。一段と人情が染みて感じるのでありましたとさ。


出費909円
Tm5:52
Dst105.6
Av18.0
Mx49.3
お久しぶりです。
いやはや、えらく間が空いてしまいました。
鮮やかに色付いた木々もそろそろ葉を落とす頃でしょうか。



うむむ、秋はどうしてこうも物悲しくしてくれるのだろう。不思議な季節です。

外はもうすっかりと寒くなってしまってまあ…12月だから当然ちゃ当然なわけで…って、えっ、12月? もう12月!? どうりで街のあちこちでキラキラチカチカしてるわけですわ。

女)うわぁ綺麗ねえ…ウットリ
男)ああ、綺麗だ…でも、お前のほうがもっt(ry

とかいう茶番が街中で繰り広げられるわけですね。さあ耳栓を準備しておこう。
そのキラ×2チカ×2が退散するやいなや、次に街を占拠するのは門松さんですよ。
今年も残るところ1ヶ月。
後腐れなく今年を終えられそうです。

と言いますのも、本日12月1日、何事も無く卒論提出を終えました。
提出にあたって、我が大学生活最後にあるミッションを課しまして、それは「卒論を一番乗りに提出する」というものw
どうせなら(何に対する「どうせ」なのかは不明…)全学生に先駆けて卒業資格を獲得してやろう、とかいう、まるで意味があるんだかないんだか…なミッションです。
話題になるからといって別に評価が上がるわけでもなく、むしろ上がるのはハードルで、「それじゃあ内容はどうだったのですか?」なんて関心が集まるのは必至でしょう。

断言します。
大層なものではありません。
予防線とかじゃなくて、本当に。
ただ1番乗りになりたかっただけなんです、許してくだひゃい…。
っていうか結果的に1番になれなかったよチクショウ…ッ!

はい、なれませんでした。
我がミッションは達成されませんでした。
夢でまで持ち物チェックを怠らず、慣れない早起きをして、いななく満員列車を駆って出陣し、

イヤッホーイ! イッチ番乗りィ~!ヾ( `▽)ゞ

と教務部に踊り込んだ僕は、膝から崩折れました。
世は広いです、いらっしゃったんですねえ、上を行くツワモノが。
1人だけぽつねんと窓口前に待機している人が既にいたんです…。
聞くところ、彼は6時から来ていたとのこと。
受付開始9時ですよ!? ちなみに僕は7時45分に到着しました。もう完敗です…。


こんなわけで、大差をつけられ2番に終わった『魁!卒論提出大会』ですが(なんだこれ)、まあなんだ、とりあえずお疲れさんでした、自分。
これからはブログの執筆に励みましょう。


10月20日 203日目
久慈川にかかる橋の下にて起床。

昨夜から降り始めた雨は朝まで残り、この雨雲は今日一日居座るとの予報。
「雨の日走らない主義」ゆえ、雨雲とともにここに居座ろうと思います。
いや、仮に晴天だったとしても動かないでいたことでしょう。

何故なら、ついに風邪が手加減を抜いてきたからです。
ヤバイです。鼻水、頭痛、寒気、ヤバイです。この重さは恐らく鹿児島以来。
動くことすら辛いのですが、橋の下にずっといることは避けたい。
せめて川を挟んだ斜向かいの道の駅まで…。

からがら道の駅に体を運んで、ベンチでくたばっていると二人組のお兄さんに声をかけられた。
ひょ~、怖ぇよおお…こんな時に勘弁してけろおお…。
と思ったら、めちゃくちゃ気さくなお兄さんたち。

僕の有り様を見た二人はなんと、

食料を恵んでくださったのであった。
ああっ、めちゃめちゃ良い人…っ!!!(´;ω;`)

カルピス追加…(´;ω;`)

そういえば、鹿児島でくたばっている時も通りすがりのおっちゃんに助けてもらったんだった。
なんで、どうしてそんなに優しくできるんだろう。
クッタクタの浪人みたいな旅人に優しくしたところで、返ってくるものなんてせいぜい感謝の言葉と気持ちだけなのに、なんで。


おやきまで頂いた。

きっと旅に出る前の自分のままだったら、助ける側に立つことはないと思う。
それは心にゆとりがなかったから。なんて言うと陳腐に感じるけど、本当にそういうことなんだと思う。ゆとりは大きすぎてもだめ。米の胚芽みたいに心の一部にポカポカ温かくて何物にも侵されないものを持っていればいいと思う。


「自分は元ヤンだ」とお兄さんたちは言って、自分のことを「変なヤツ」と呼ぶ、正真正銘の変な人たち(笑)は、車とバイクをこよなく愛して、本当に優しくて、そして話が面白い。
震災の時はバイク便で物資を運んだそうな。交通網が混乱している中でも、機動性に富むバイクはいち早い輸送が可能なんだとか。なるほど。
バイクでの総走行距離は日本何周分になるやら、と聞いた時はたまげました。

昼頃、お二人は用事があるためにお別れ。
本当に救われました。ありがとうございます。

独りになると再び風邪の辛さがのしかかります。
寒気を誤魔化すために道の駅の温泉へ。
温まれど温まれど悪寒は去らず、休憩室でさながら死人の如く半日を過ごしました。
朦朧としながらも何故かサスペンスドラマを熱心に見ていました。
意識を途切らせたらマズイですぞと体が訴えていたのでしょうかね。
あんな地獄はもう二度と味わうまい…(しかし、地獄は今日だけで終わらないのである)。

今日一日まともに飯を食べていないことを思う。
こりゃさすがにということでご飯を炊いたが、ちょいと炊きすぎだ。

そして牛丼は重すぎだ。
そんな文句をよそに、体は意外とペロリと完食。
明日にゃ完治だ!


今夜は橋の下へ移動するのは億劫なんで、道の駅に強引に寝床を設えます。
雨をしのげる僅かなスペースにマットを敷いて完成。
さすがにテントは張れまい。
ガクブルだから持っているジャケットを総動員し、寝袋に埋もれて眠ったとさ。


出費620円
走行データ無し
陽射しのぬくもりを有り難いと感じ始めたら、もうじき冬です。
ええ、秋はもう終わります。人間はね、秋になると頻りに体動かしたり本読んだり美味いもん食ってるから、太陽なんて気にしてる暇がないんです。僕らと違って。
ほら、体を休めてごらんなさい。止めてごらんなさい。
陽がホカホカと包んでくれます。ね、もう冬はすぐそこです。
まあ、炬燵で丸くなるときが本番なんですけれど。


散歩中、日向でふやける猫からそんなメッセージを感じた今日は10月30日。
本日は旅を終えてから丁度一年目にあたります。実に平和な一周年記念日でした。
気ままに外を駆け回った昨年とは大違いで、この一年はパソコンの前に立派な根を下ろして書とモニターと睨めっこをしておりまして…。
それもあと一ヶ月の辛抱。大学生活のラスボスを打倒した暁には、思いっ切り羽を伸ばしてやるとかやらないとか!(なんだそれ)

結局一年以内にブログを完結させることができず、牛のヨダレみたいにこんなたらたらと書くことしかできず、誠に情けない。
この1年で書いた記事を数えてみたところ、聞いて驚け見て呆れろ。その数なんと21、、、
この調子を絶望と呼ばずして何と呼ぶ。
「オイ!おっせーんだよ!このうすのろトンマ愚図野郎!」


と罵りが聞こえてきても、途中放棄は絶対にしないと決めておりますゆえ、牛のヨダレブログこれからもどうぞ、よろしく。



10月19日202日目
友人T君家での一夜が明けました。
突然の訪問だったけど泊めてくれて本当にありがとう(俺も大学4年の10月というものを最近経験したから、どんなに迷惑だったかを今更ながら身を以て理解しましたw)。
旅にはさまざまな出会いがあって、それぞれが大切な想い出になるのだけど、旧友との再会だってそのひとつ。大切なひとときをありがとう。


今更だけど、このあとT君は風邪をひかなかっただろうか。
いやね、ここ数日体調が優れないから、もしや悪い空気を部屋に置いてきたかもしれん、と思って…wゴメンナサイゴメンナサイ。

さて、本日の天気は不安定な様子。進めるところまで進みましょう。
T君と別れ、国道を南下する。
しかし、程なくして体がゾワリと寒くなる。ブルブル…
うわ、この症状。間違いないあれだ、邪な風がやってきた…それも本格的なやつ。
一昨日の夜に覚えた違和感が、いよいよ本気を出そうとしているらしい。

進めるとこまでと言ったけど、天気より俺の体が持たんわい。
こいつはどこかで休憩せねば。
重だるい足で回すペダルは、いつもより恐ろしく遅い。
休憩できる場所に早く着きたいのに、恐ろしく遅い。

ブツンッッ



…。

不運や不幸は往々にして連続で起こるってのはどうやら本当らしい。
いつか頂いたワイヤーが運良くバッグの底に眠っていたので工賃0円で済んだが、精神的ダメージが大きい。まだ不運は続くのだろうか。
出発して1時間少々、早くも意気は消沈気味。

もう休憩などせずに、今日は寝床へ急ごう。
途中にサイクリングロードを発見。
よし、こっちを走れば大したトラブルは無いだろう。交通事故なんて怖いもん。


道の駅「はなわ」にて。

道の駅探索もほどほどに、ベンチで横になる。
ここを寝床にしたい気もあるが時刻はまだ15時。
それに、もうひとつ先の道の駅には温泉がついている。
もうひと踏ん張りしようじゃないか。


みちのくらしい風景を楽しめる道なのに、それを味わう余裕が無い。
やはり、自転車に乗るのは体調が万全の時に限る。
距離も稼げなけりゃ景色も楽しめない。いいことなんてありゃしない。
こうなったら漕ぐ動作もただの作業だ。


それでも俺はもうこんな所まで来ていたのか。

さて、県境から程なくして到着したのは道の駅「奥久慈だいご」
日はあっという間に暮れ、追い打ちをかけるように雨も降りだした。
けれど道の駅には、テントを張れそうな所も無ければ、雨を凌げそうな場所も無い。
これには参った。今日はことごとく運に見放されている。
温泉に入ってホッとしたい気も失せてしまった。

道の駅を諦め、周辺にいい寝床は無いかと小雨の中を探しまわる。
身も心も疲弊しきった時に見つけたのは、道の駅正面を流れる久慈川に架かる橋の下。
少しアンモニアが臭う。本当にここで大丈夫だろうか…。
それでも、今は一刻も早く横になって休みたい。
何かあったらその時はその時だ。
節々が痛み始めたその体を、テントを張っても尚アンモニア臭う床へ横たえるのであった。


出費0円
Tm4:31
Dst86.96
Av18.5
Mx48.3