何だか記事の中の自分からもらった気分です。
しばらくは枕元にティッシュと点鼻薬を常備せねば。
10月21日 204日目
道の駅「奥久慈だいご」にて。

柱とシャッターの間のわずかな隙間からのっそりと起床。
この芳しくない体調に加えて窮屈な場所で寝たせいか、悪夢にうなされた一晩でした。
けれども起きてみれば体調は幾分か回復。天気はすっかりと回復。よしよし、今日は走れるぞ。
それにしても、回復しては悪化をくりかえしながら宮城より引きずってきたこの不調は、いつになれば全快するのか。
旅も終盤。長旅の疲れがいよいよ出てきたらしい。
せっかく早く起きた朝だ。昨日の「変な人」たちから頂いた食料を朝飯にして、早めの出発。
まずやってきたのは、道の駅から5キロちょっとにある「袋田の滝」
日本三名瀑のひとつです。
「華厳の滝」と「那智の滝」を合わせて三名瀑なのですが、「袋田の滝」はこの中でも少し特徴的。
それを期待してやってきたのですが……あらら?

ただいまの時刻7時15分。
ちょっと張り切りすぎたか。早くも足止めの予感。
まったく、早起きは三文の徳とかのたまったのはどこのどいつだ!
そりゃあ、オイラのオフクロだ! (精一杯袋田とかけている)
……おっと、いけねぇ、風邪が悪化しちまう。
ところで、「上記時間は入場券が必要」ということは上記時間外は入場券不要ってことでいいの!? ねえ!
入り口も封鎖してるわけじゃないし。
たぶん、営業前はご自由にどうぞってことなんでしょう。いざ行かん。
観瀑台までは200メートル以上のトンネルを歩いて行くのですが、入った瞬間すさまじい轟音が襲ってきます。
姿を見る前から圧倒されてしまう。
第1観瀑台の前に、まずは吊り橋の上から遠目に滝を拝みます。

おお! なんつー迫力!
飛沫が凄くてまともにレンズを向けられない。
昨日一日降り続いた雨のせいで水量が増しているのでしょう。
この地点で既にこの飛沫……これ以上近付いたらどうなることか。
そしてこちらが滝の正面に位置する第1観瀑台。

もうね、雨だよ雨。飛沫じゃない。雨だコレw
カメラをいじっているとたちまちビッショリ。おちおち操作してらんない。
防水仕様のスマホちゃんにバトンタッチ。

この迫力伝わりますか。
増水時の袋田の滝は趣がどうのとか言ってる場合じゃない。ただただ恐怖。
なんて人間はちっさいのか。
「華厳の滝」や「那智の滝」は断崖を垂直に落下する滝なんですが、「袋田の滝」は4つの段を落下していくので別名「四度の滝」。
轟音の種はこの段段にあるのかもしれませんな。
冬になると滝が凍りついて静寂の世界となるそうですが、この轟音の前ではまったくもって想像できません。よし、次は冬に訪れよう。
新しくオープンしたという第2観瀑台にも行ってみよう。
ふむ。どうやらエレベーターで上がらなければならないらしい。
あれ……稼働していない。それもそうか、営業前だし。
というわけで、袋田の滝は営業前でも第1観瀑台までは入ることができました。
早起きはやっぱり三文の徳でした。
第2観瀑台は次のためにとって置くとしよう。
無料でここまで滝に迫れたんで大満足です。おかげでびしょ濡れですが……。

トンネルを抜けた濡れ鼠を待ち構えていたのは、一匹の猫。
観光地ではしばしば猫の姿を見かけるのですが、彼らにはきっと人の集まる場所がわかるのでしょうね。
餌にありつけ、構ってもらえる場所。自分にとって得な場所。
猫は可愛い顔してやっぱり賢い。
袋田の滝を後にして、国道を南下する。
いつの間にか雲はすっかりと立ち去って、久しぶりの青空が広がっている
天気がいいことに文句はないけれど、元気じゃない体に直射日光はちょいと堪える。
一休みしようと寄ったセブンイレブンにて女性に声をかけられました。
テーブルベンチがあるのでしばし話し込みます。
旅にとても興味を示してくれたそのお方は、自称「作家を目指す自然農法家」
ありのままの自然環境で果樹を育てる傍ら物語を紡ぐ……ああっ、なんて個性に溢れる生き方。
いったいどのようなお話を書くのでしょうか。とても気になります。
自然農法も物書きもまだ駆け出しだそうで。
心から応援しております。
バイクで立ち去る女性に続いてセブンイレブンを後にする。
しばらくすると……

出た! セイコーマート!!
北海道で幾度このセイコマオレンジを見かけたことか。嗚呼、懐かしきかな北海道。
実はセイコマの店舗展開は北海道だけではなく、埼玉・茨城でも見られるんですね。
本州で見つけた時の胸の高鳴りは、おそらく旅人共通の話題でしょう。
さっき休憩したばかりだけど寄っちゃいます。
財布の底に眠るクラブカードを引っ張りだし、

購入。
うは、これこれ。気分はもう北の大地。笑
風邪も北やら南やらどっか吹っ飛んだべ(気のせい)。
よーし頑張っちゃうぞー!!(だから気のせいだってば)
はい。気分の高まりは抑えることができず、突っ走ってきちゃいました。

「国営ひたち海浜公園」
ファミリーで賑わう昼時の公園に、およそ似つかわしくないこの自転車を乗り入れるのは気が引けますが、まあ仕方ない。
歩くにはちょいと広すぎるもんでね。
スパさんでサイクリングロードを爆走してやりますよ。ふははははっ!


僕の家の近くには「国営昭和記念公園」というのがあるんですが、そこの造りと本当にクリソツで、まるで地元に帰ってきたかのような気分になりました。
さて、わざわざ入園料を支払ってサイクリングロードを爆走しに来たわけでは、もちろんありません。
日本中には、いえ、世界中には数知れない絶景がありますよね。
TVでも映画でも雑誌でも書籍でも何でも構いません。
誰しもが一度はいずこかの絶景を目にしたことがあるでしょう。
そしてこう呟いたことはありませんか?
「ああ、死ぬまでに行ってみたいなあ……」
と。
この旅における動力源でもあります。
そして幾十万人が抱くこの思いによって支持された絶景リストがありまして、その名もズバリ『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』。
Facebookページで人気を博したこのリストは書籍化もなされたようです。
ここまで言えばお分かりのことでしょう。
ひたち海浜公園には、その「世界の絶景」に選ばれたある風景があるんです!
その名も「ネモフィラの丘」
残念ながら今の季節にネモフィラは見られないのですが(気になる人はググって!)、今はちょうどコキアの紅葉が見頃だとか。
これがまたネモフィラに劣らない絶景なんだそうで……見ないわけにはいかないじゃない。
さあ、茨城が世界に誇る風景をご覧あれ!

うおう、空の青。コキアの赤。美しい!
丘一面をコキアが覆う風景はまるで御伽の世界。

ちんちくりんで可愛らしいコキアたちには「ほうき草」という別名があります。
読んで字の如く、ほうきに使用される植物。
「珍しい植物だなあ」なんて思ったんですが実際目の前にしてみると、何のことはない、庭先や花壇で普通に見かけたことのある植物でした。アンタたちコキアって言うのね。
庭などでは装飾用に植えられるコキアですが、ここでは主役。
多くのカメラマンを魅了しておりました。

東京近郊にこんな奇景があったんだんだなあ。
次はコキアが青々しているときに訪れたいです。もちろんネモフィラもね。
せっかくなんで、ひたち海浜公園を探検してみます。



うーむ、我が地元、昭和記念公園と同じかと思いきや別物でありましたな。
昭和記念公園にこんな施設ないもん……(TωT)
さて、まだ風邪の完治していない体は、15時の時点で既にお疲れモード。
大洗をゆっくりと探索したかったのですが、何だか気が乗らなく、幽霊のようにスーッと通過……。ちょっと後悔。体調が悪いと本当に損しかしません。
コンビニで休み休み進みながら寝床さがし。
これが意外と見つからない。
ようやく良さげな場所鹿島灘海浜公園を見つけた時には、すっかり辺りは薄暮の中。
眠気と闘いながら夕飯の準備をしていると、駐車場に大きなツアーバスが入ってきた。
公園の営業時間はとうに終わっているし、観光目的ではあるまい。
ここの24hトイレを目的にやってきたツアーバスだろう。
バスから降りた人たちの一部がこっちにやって来て話しかけてきた。
ツアー客の人たちって、いつも興味津々に話しかけてくれるから嬉しくなる。
形は違えど旅が好きなところは一緒。話が盛り上がります。
バスの出発間際、応援の言葉とともに頂きました。

おお、ビールまで。
どうりでさっきの人たち、お酒臭かったわけだ。笑
1人の男性からは名刺も頂きました。
「明日の夜、電話してこい。御馳走してやる」
冷える夜に疲れた体。一段と人情が染みて感じるのでありましたとさ。
出費909円
Tm5:52
Dst105.6
Av18.0
Mx49.3












