いざ、補聴器へ | Dream Lights

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ハーじゅう〜ツェ〜

また耳の話で引っ張っています。

 

耳が悪い、というのはボクの場合、毎年健康診断で『難聴』。

年齢によるものなのか高い音が聞こえづらい状態になっているようで、先ずその状況が根本にあります。

例えそうであっても、普段の生活になんら支障はなく(と思っていた)、普通にベースも弾けたし、オーディオも聴けていました。

 

それが3年ほど前にちょっとしたアクシデントで右耳の調子が(さらに?)悪くなりました。

 

そんな状況になっても左の耳は相変わらずなので補聴器を使わなくても、右耳だけ集音器で大丈夫だと考えていましたが、先日、2個目の集音器を購入したら、あまり使い勝手が良くなくて、ブログ記事へのコメントをいただいたこともあって、ようやく補聴器を取り扱っているお店に足を運ぶことになりました。

 

ということで長い記事になりますが、事の顛末を。。。

 

最近ではさすがに、もう右耳は戻らないと諦めました。

 

左耳はまだ聞こえるからと、右耳だけの集音器でごまかしてきましたが、元に戻らないことを踏まえるなら、補聴器を使えば案外もっと楽になるかも知れず、一度どういうものかはっきりさせておこうと思ったわけです。

 

さて、訪れたお店では最初に『カルテ』というのかな、それを作ってボクの耳の情報を記載していきます。

先ず自分で思っているところの耳の症状や経緯、それについてどんな対応をしているか等々、担当者の方と面談を行いました。

その症状や状況から、担当者さん曰く、おそらくは補聴器でかなり改善されると思われます、とのこと。

 

であればと、次に耳の聴力検査を行いました。

 

これは健康診断でもやっている耳の検査と同じような方法ですが、ここではさらに詳細な検査をするんですね

実際、右耳のことで医者に行ったときでもここまで念入りに検査することはなかったです。

 

さらに『声』の聞き取り、の検査もありました。

人の声で何と発音しているかをチェックして、会話が聞き取れているのかを判断していきます。

しかも、この検査は1回だけではなく何度か繰り返し、より詳しいデータをとっていくんですね。

結果、左右の耳別、周波数帯域別、音量別にその結果がXY座標に表され、自分の耳がどんな状態で聞こえているのか、図式でわかりやすく表示されました。

 

そのままトライアル用の補聴器にこのデータが転送され、さっそく装着してみます。

次に装着したままの状態で再度検査室へ行き、補聴器と鼓膜との距離を測定、完全に自分用のセッティングにするようです。

 

この状態で聞こえるだけでも、ボクとしては目からウロコ状態で、右耳だけでいいと思っていたのに、両耳に付けることで左右のバランスがとれまして、かなり自然でクリアな音が聴こえています。

 

ただ、この段階が初期設定ということらしく、担当者の方がパソコンで周波数帯域の微調整を行うと、さらに一段と自然に聴こえてくるようになりました。

 

画像では付いていませんが、イヤーピースの選択は、これはボクも以前、集音器の時に思っていたことと全く同じ選択をすることがわかりました。

耳穴を塞ぐよりも少し空気の通り道を作ってあげたほうが最初は楽であること、それを踏まえて数十種類のイヤーピースが入った箱を見せてくれて、ボクの状態に合った最適な大きさと種類を選んでくれました。

これは年数とともに、だんだん耳に密着するような選び方をすると良いらしいです。

 

最近の補聴器はさすがに進化していて、スマホと同期させると補聴器の音量くらいでしたらスマホからコントロールができるようですし、2パターンの音質(例えば部屋用、外出用とか)を記憶できるので、それは直接補聴器のスイッチで行うのですが、そんなこともできるようです。

さらにそのままBluetoothでイヤホンとしての機能も備えているということでした。

ただ、自分でコントロール出来る範囲を音量程度の操作に限っているのは、何でもコントロール出来てしまうと、初期設定が崩れてしまい、ユーザーの思い込みで自由に調節されて、かえって耳に負担をかけることになりかねない、ということから、基本設定はお店のパソコンでしか操作できないようになっているようです。

 

お店にいたのが約1時間半、検査後は帰るまでずっと補聴器を付けていましたが、担当者さんとの会話にも『え?』って聞き返すようなことはなく、自分の声もごく自然に聞こえるし、何が一番良かったかと言いますと、ノンストレスで良く聞こえることでした。

これまで左の耳、右の耳と意識して聴いていたんでしょうね、少し無理もしていたんだろうし、ストレスもあったんだな〜って思いましたし、これまで酷使してきたであろう左耳の負担が減っているのがわかりました。

 

あらためて、『聞こえる』のと『聞き取れる』ことの違いが、この検査で実感することができました。

要するに、『聞こえなかった』のではなく、『聞き取れなかった』わけです。

言葉的につい『聞こえない』と言ってしまいがちですが、実際聞こえてはいるんですね。

何と言っているのかが聞き取れないので『え?』と聞き直してしまうわけです。

 

お店での検査で声の認識の検査もありましたが、これはその判断をする検査ということになります。

 

ボクの場合、左耳では声を90%聞き取れているのに対して右耳では45%になっていました。

これつまり、左耳ではほぼ聞き取れているものが、右耳では半分以上聞き取れていなかったということ。

検査で音量を上げてみると、結果が65%でした。

ということは大きい声でしゃべってもらえば65%程度まで聞き取ることができるということなんですけど、それでもやっと半分ですもんね。

 

ボクは聞き取れないので『え?』と聞き返し、話しかけた方はそれは聞こえないのだと思って大きい声で話しかけたりするわけで、、、まさにそういうこと。

 

やはり集音器と補聴器の差は大きかったですね、価格がこんなに違うのも頷けました。

 

今日、二度目の訪問で補聴器を契約し、支払いもしましたが、全く聞こえないならともかく、たかが自分の耳のことでこんなに出費してしまっていいのだろうかと、多少のそんな思いはあるものの、人との会話に支障が出るのはお互い困るし、聞き取れないからとだんだん口数も減っていき、認知症なんかになるのもこれまた嫌なので、仕方ない、自分のために出費するか、と決心したところ。

 

まあ、集音器を使って、ある程度の期間、耳を慣らしてきたことも幸いしてか、補聴器は抵抗もなく受け入れることが出来ましたし、聞こえるということはこんなに楽になるんだと、まさに実感しましたから。

 

ちなみに同年代の人がよく言う、高いお金を出して補聴器を買ったけど、もう使ってない、という意見をよく聞きますが、今回実際装着してみた感想としては、慣れもあるだろうけど、補聴器は結局デジタル機器であり、日々進化しているわけで、最新の補聴器はこんなに良く作られているとは思ってもみませんでしたので、今の補聴器だったらちょっと高くても買う価値はあると思いました。