手持ちのカセットテープのうち、45年以上も前のテープが何本もあります。
それらはボクにとって『曲』そのものというより、演奏した当時のメンバーだったり、自分の演奏だったり、ほとんどが必要に迫られて録音したものでしたが、今となってはお宝のテープになりました。
カセットテープをデジタル化するという試みは、テープデッキが壊れるたびにすでに数十年前から考えていて、CDで保存することを基本に変換ソフトを検討したりと、考えてはいましたが、結局自分にはよくわからず、テープデッキを買い替えた方が早いので、それで落ち着きました。
しかし、今ではCDに保存ではなくWeb上に保存ですよね。
ボクも最近ではWeb上にボクの永久保存版を上げておきたいと思うようになっています。
例えばyoutube等に映像はありませんが音声だけでも残しておくとか。
冒頭に書きましたが、ボクにとってはお宝であるカセットテープの音源だけでもWeb上に保存できるよう、その方法を現在娘に調べてもらっています。
ということを前提に、時々カセットテープの音源を聴いては、イコライジングをどうしようとか、逆にこのままのほうが臨場感があっていいんじゃないか!?とか考えています。
というのは、ボクのお宝であるテープはほとんどが現場にテープレコーダーを持ち込んで録音したモノなので。。。
ボクは当時、楽器の他に出来るだけテープレコーダーも持参して、特にリハーサルなどではテイクワンのどさくさ紛れに、こっそり録音していました。
まだ20歳を超えたばかりの若造ですから、リハーサルを録音しておき自宅で復習することもありましたし、リハーサルと本番の日数が空くと、他にも仕事が入っていれば本番で何を演奏するのか忘れてしまう事態にもなるわけです。
若いなりにそんなリスクを回避するため考えたのが『録音しておく』ことだったんですね。
テープレコーダーも当初はステレオ録音できるマニュアル録音機を持参していましたが、だんだんとそれが重荷で邪魔になってきます、ですので途中からは軽くて小さい、ワンタッチで録音できる簡単なレコーダーになっていきました。
音質は当然悪くなるし、リミッターが効いているので音量がピークを迎えると、突然録音レベルが下がったりしましたが、目的はそこではありませんでしたので利便性からそういうレコーダーを使っていましたね。
さて先日
いつものように、確認のため録音されたテープを出してデッキに入れました。
すると、PLAY では右側の駆動軸だけが回って左側の軸は止まったまま。
REWでは逆に左側の駆動軸だけが回って、右側の軸が動いていない。。。
あれ?
え!?まさか!?
まさかでした。
テープが切れているんです。
巻き戻してありましたので、おそらく始発部分が切れているのではないかと推測しました。
え?じゃあ他にもあるんじゃないの!?
少し愕然としながら貴重なテープを確認しました。
と言っても、えんぴつを使ってカセットテープが両側回るか確認するだけですが・・・
すると、当初のテープを含め、4本のテープが切れていました。
いずれもどちらかへ巻き取られていたテープです。
テープの途中でケースに入れられていたものは幸い?今のところ無事だと思います。
これらはボクがたぶん21〜22歳とか、そんな頃に録音したテープです。
これ、直せるんじゃないの?
昔のオープンリール時代のテープの『継ぎ』を思い出して、カセットテープでもイケそうな気がしてきました。
早速ネットで検索して、動画を観ながら、なんだ簡単そうだな〜と。
実際、動画でも簡単だと言っていましたし。。。
じゃあやってみるか!
というか、切れたままにしてはおけないわけです、修復して聴けるようにしないといけません。
一応、セロテープとピンセットくらいは必要だと考えて用意しました。
で、上の画像のようにこのカセットではハブの部品が壊れてしまったためにテープが外れているという状態になります。
ちなみに、このハブは別の不要なカセットテープを1本犠牲にして、部品取りにしたものです。
が
ここからが大変!!
手に負えない!とはこのこと!
新しいハブに切れたテープを挟んで巻いていくだけのはずが・・・
なにしろ力が要らないので、ちょっとしたことで溜まっている方のテープがすぐに解れていくんです。
これはまずいと上から中に敷いてあるクッション材を被せたり、オモリを乗せたり、いろいろやりましたが、テープは解れていく一方です。
何とか収まって、少しづつ巻いていくのですが、それでもちょっとしたことでテープが解れてしまいます。
そうやって悪戦苦闘。
無理です!!
もう修復不可能な状態にまでなってしまいました。
せめてこれまでの解かれたテープは犠牲にして、残りの生きているテープだけでも・・・と思い、断腸の思いでカットし、その繋ぎもトライしましたが、状況は一向に改善されません。
そして。1本ダメにした・・・
後から考えると、一旦カセットを開けても、原因を特定して、とにかく早く蓋をすることでテープの解きを抑えなくてはいけません。
しかし、それでも上手くいくかどうか・・・
そして最終的にボクがとった方法は
業者に依頼することでした
テープ類の修復専門業者を探し、サイトをみて何とかやってもらえそうなのでメールして事情を説明。
大丈夫ですと返事をもらえたので、今日、残りのテープ3本を送りました。
カセット音源のデジタル化、これは現実味を帯びてきて、しかも急いで取り掛からなくてはいけなくなりました。