Fender Coronado BassⅡ
というフェンダーでは珍しいセミアコのベース
実はオクで落札してしまいました。。。
セミアコベースをこよなく愛するボクにとってはコロナドベースが謂わば究極であり、最後のベース。
話が遡りますが、グループサウンズ全盛期の頃、ズーニーヴーのベーシストがコロナドベースを持っているのをTVで観て、かなりの衝撃を受けましたね。
そもそもボクがセミアコ好きなのはビートルズ来日の際、3人とも使っていたのがセミアコで、それをTVで観て、ボディの表と裏にバインディングが施されている、なんて豪華な楽器なんだ!と思ったのがきっかけでした。
バインディングの入ったギターやベースは高級品であるというイメージは今も脳裏に焼き付いています。
まあ、そんな時代でした。
ズーニーヴーのベーシストが当時ボクらには手も出ない最高級のフェンダーで、しかも前述のようにバインディングの入ったコロナドベースを弾いていたということが、ボクにとってどれほどだったかおわかりでしょう(笑)
さて、それから50年が経ち、ことベースについては散々うんちくを垂れさせていただくようになりましたが、そんな今、あらためてコロナドベースを考えると、当然ながら当時とは違い、いろいろわかってきています。
先ず、コロナドⅡとありますが、ⅡというからにはⅠもありまして、ⅠとⅡはピックアップの数を言います。
次にコロナドベースもセミアコには多いショートスケールであること。
今になって思うのは例えどのようなボディ形状であろうと、どんなピックアップであっても音的には、ほぼセミアコ特有の音がするはずだということ。
当時のズーニーヴーが使ったように、存在価値の大きいベースとしては今や受け止められませんし、時代が進んでしまったことを考えると、もっと冷静にこのベースと向き合う必要があるんですけど、、、
それにしてもカッコ良すぎる!
普通、セミアコのベースといえばヘッドが2×2のペグ配列となっていますが、コロナドはフェンダーですから、そこはフェンダーヘッドとなっていますね。
このアンバランスがカッコいいんです!
そして、問題はこのベースをどう使うかということです(落札していおいて・・・)。
当時はともかく、今このベースの持つイメージは
実はギンギンのロックに合うベースだと思います。
ストラップを長くして、ベースを水平に構えて弾くのがカッコいいんじゃないかと・・・
そう思いますが、ボクはもちろんそんな弾き方はしません(笑)
冗談はさておき、実際ショートスケールのセミアコベースを現場で使うとなると、使う場面が限られてくると思うんですね。
弦はラウンド弦を張るつもりですので、多少演奏範囲は広がってくると思いますが、それでもボクのメインベースとはなり得ません。
たぶん、家にあるエピフォンのビオラベースと同じような音なんだと思いますが、外に持って行くならコロナドのほうだな。。。くらい。
いずれにしても、ピンポイントで使うか、このベースが似合う場面を探すしかありませんね。
懐かしんでいても仕方ないのですが、欲しくても先ず市場に出てこないレアなコロナドベースを確保したことが大きいわけで、使い方はこれからゆっくり考えます。