話せば長いことながら・・・(笑)
遡ってご説明いたします。
8月にリペアマンの小牟田さんにRicのネック調整をお願いして、ボクの一番好きなセッティングにしていただきました。
ここでボクはこの良い状態からネックが反ることを恐れ、45~105から40~100へと、ゲージを細くして様子を見ることにしました。
これでネックの逆反り状態が続けば、まあ一応正常な状態を維持していると判断することにしたんです。
当初セッティングしていただいた非常に弾きやすいセッティングから、ゲージを細くしたおかげで更に弦高が下がり、いわゆる逆反りになってローポジションでは『バズ』が出やすくなっていました。
それから3か月、10月11月と『がむがむ』のリハーサルがあって、40~100の弦でも違和感なく良い音で
(※Ricの詰まったような独特な音を味わっていましたが、これは逆に言いますとネックが逆反りしていて、極論すればまともに音が出ていない状態だったのをRic独特の詰まった音と勘違いしていた感があります。)
鳴っているということで、じゃあこのままでいいじゃないか!と。
で、この『バズ』ですが、アンプを通してしまうと微妙なバズは消えてしまって、気にもならなかったんですが。。。
最近部屋で練習していると、この時は夜中だったのでアンプも通さず生のRicの音で弾いていますと、どうもバズが気になって仕方がない。
40~100を張った当初よりもさらにバズが出ている感じがします。
ということは逆反りが更に進んでいるんでしょうね。
いくら何でもこのままじゃマズイだろ!
方法は2つしかありません。
1つはこの弦のままトラスロッドを緩める。
もう一つは45~105の弦に戻す。
逆反りが進行している状況を考えると、ネックの強度は正しく保たれていると考えました。
弦を45~105に戻しても良かったのですが、ネックの反りを気にするボクとしては、トラスロッドを戻す方向で考えたいと思っていました。
Ric4003のトラスロッドカバーを外すと
このようにトラスロッドナットが2本頭を出しています。
調整が難しいところではありますが、ネックの捻じれに対応できる素晴らしい構造だと思います。
更にネックの強度にも貢献していると思うのですが。。。
しかし
2本の隙間が狭いので通常の6角スパナではこのトラスロッドナットは回せません。
パイプレンチという
Hofnerでもそうですが、海外の楽器にはよく使われているこのタイプのレンチが必要になります。
これだったら2本でも大丈夫ですね。
ただ、トラスロッドナットが長いので、パイプレンチの『パイプ』部分が長いタイプを選ばないといけないようです。
ん~
これ持ってない(笑)
これはこれで手に入れるとして、すぐに解決できる方法は1つしかなくなりました。。。
前述の通り、ネックの強度は正常に機能していると考えると、45~105の弦に戻しても問題ないんじゃないか?
むしろ、難しいロッド調整するよりも、当初小牟田さんに調整していただいた完璧なネックコンディションに戻したほうが得策かもしれない。
ということで、急遽地元の楽器屋さんへ弦を買いに走りました。
45~105の外した弦は家に沢山あるんですが、結局、溜まるばかりで使うことがないので、この際これらの弦をついでに処分。
地元の楽器屋さんは高いので1セットだけ買って、あとは通販で買ってストックしておきます。
パイプレンチもあるのでちょうどいいや!
練習するつもりだったのに、結局弦の張替えに時間を使ってしまいました。
弦を張り替えた結果
バズはなくなり、ピッタリの低い弦高に戻りました。
詰まった音にサスティーンが出てきて生音の鳴りが変わりましたね。
これ、アンプ通したらどうなんだろ
案外これまでのほうが良かった?(笑)
追記
ありがとうございます、早速表記違いのご指摘がありました。
パイプレンチではなく、これはボックスレンチであると。
頭のどこかでこれはパイプレンチだとインプットされていたようです。
確かにパイプのような形。。。
直後に通販で購入したこの品物の品名を見るとやはりボックスレンチとなっておりました。
ここに訂正いたします。