
ウチに来た時の乾物のような状態から考えると、よく復帰したもんだと思います。
最後まで苦戦したのが、何と言ってもネックの仕込み角度で、シムの厚さや幅を変えながら一番バランスがとれたところで終了。
面白いのはネックの反り方まで変わるんですね。
実際のところはわからないけど、仕込み角度でネックへの負担が変わるんだと思う。
調整をしていると、角度によってはバズの出る位置が変わってきたりしますし、今回調整を終了したのは、ブリッジの駒とバズの出る状況がキレイに揃って、バランス良くバズが出る(笑)というか出ないというか。。。
おそらくこの状態がベースにとって一番楽で、一番鳴っている状態だと思うんです、
トマスティック弦のおかげでネックの反りは心配なくなったし、この弦を前提にすればベストな状態になっていると思います。
最後にピックアップの高さ調整して、出力バランスも整えました。
それでもELKのベースを現場で使うのは少しためらっていたんです。
ロングスケールが少々キツくなってきたのと、現場へ2本のベース持ち込むのも最近ツラくなってきたので、そうするとELKの出番はないなと。。。
ただ、このベース、部屋でALBITのベースアンプで鳴らすと、信じられないくらいのいい音が聴こえてくるんです。
下手すると今のベースの中で一番音がいいんじゃないか!?くらいに思えて、トマスティック弦のせいかパワーもあるし、トーンコントロールを全開にしてもギラついた音は出てこない、さらにフラット弦ですから、ある意味一番狙っていた音カモ!って。
ロングスケールはキツい部分もあるんだけど、この音だったら実際に現場で使ってみたいという気持ちになってきます。
そんな折、出番がありそうな展開に・・・
とある曲を演奏することになったのですが、5~6年前に一度演奏したことがあって、でも今は演奏することがなくなりました。
なぜか・・・
それはキーを下げるから(笑)
この曲のキーは実は絶妙なキーになっていて、キー上げる分には多分大丈夫だと思うけど、下げるとなると、フレットのポジションがうまく合わなくなります。
フレーズとの関係や、フレットの位置関係が崩れてしまうので、使える音が無くなってしまったり、その音だけオクターブ上げて使うとか、そんなこともしたくないし、この曲はこのキーでしか演奏出来ない!という困った曲でして、これまでにも何度か演奏する話もありましたが、キーを下げるなら出来ないヨと(笑)
しかし演奏することになったのです。
そこで、ボクは考えました。
それでも演奏するためには
チューニングも下げる(笑)
これならキーが下がっても譜面通りに弾けるわけです。
となると、この曲のためにもう1本ベースが必要になりますね。
HofnerもYAMAHAもチューニングは変えたくないし、しかもスケールが短いですからチューニング下げたらユルユルになっちゃって、そうなるとそれが出来るのはロングスケールのELKしかないわけで、それにこの曲にはELKが一番似合いそうです。
そんなことで急ピッチでELKを仕上げたんです。
思ったよりいい調整が出来て、あとはペグ交換するだけかな。。。
ま、ペグもいいけど、今のところチューニング出来ないわけじゃないし、ペグだけピカピカなのもなんかヘンだし、しばらくはこのままで様子を見るつもり。
ELKは出番がないと思っていたけど、これをタイミングと言うのか、使う運命だったんですね。
でも、ELKにはケースというには余りにお粗末なカバーしかないので、これも何とかしなくちゃいけない。
しかし、それが面倒臭い(笑)
ELKに最新のギグバッグは似合わないんだよね、貧弱でもいいから当時をそのまま持ってきたようなバッグを中古で探すつもりです。
YAMAHAはiGiG使ってるじゃん!(笑)
いいんです、YAMAHAの50年前はソフトケースやギグバッグは無かったから、自由に選んでも。。。
っていうか、またベースを2本持ち込むわけで・・・