TBMレコード復活 | Dream Lights

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Blieve ! Sea of Dreams
ハーじゅう〜ツェ〜

スリー・ブラインド・マイス(TBM)というレコードレーベルの復刻CDが2013年あたりから発売されているようです。
そうか、復刻されているんだ!本当はCDじゃなくてレコードで復刻してもらいたかったけど、TBMの他のアルバムも聴いてみたいので、この際仕方がない・・・

ボクはレコードで山本剛トリオのライブ盤3枚を持っていまして




このアルバム3枚は1974年クリスマスの夜に六本木『misty』で行われたライブ盤で、いずれもタイトルは異なっていますが、同じ日のライブ録音です。
確か一度に3枚のレコードを買った気がします。

ライブ盤なのに各パートの音が鮮明で、臨場感もたっぷりあって大好きなレコードなんですが、中でもジ・インクラウドに収められている『For once in my life』はスティービー・ワンダーでお馴染みの曲でもあり、ボクには特に親しみやすくて大好きなテイクとなっています。
エンディングにはちょっとした可愛いオチもあって、聴いていても楽しいですよ。

特徴的な左手の伴奏で終始進めていく山本剛さんのピアノも最高ですが、大隅さんのドラミングが日本人っぽくって、聴いていても違和感なくスンナリ入ってくるし、何よりボクが好きなのは大由さんのベースの音。
ウッドベースの音としては一番と言ってもいいくらい好きな音で、これは録音によるものなのか実際の音なのかよく知りませんが、レコードで聴く限りボク好みの音で演奏されています。
ひと言で言うなら抜けた音とでも言うのか、たぶんミドルポジションの2弦3弦あたりで(勝手な想像・・・)その抜けた音が聴こえていて、これ実はチャック・レイニーがプレベを弾いているころ、クインシー・ジョンズのアルバムでもこの音が聴こえてくるんですが、それと同じ現象の音で、聴いていて実に心地がいい。

抜けた音ってナンダ!?(笑)

まあこれは聴いていただいて、ここ!って指摘するしか方法はないんですけどね・・・
この音はフラット弦でしか出せない音だと思います、さらにどちらかと言えばローファイなアンプで中域が綺麗なアンプを使えば出るのカモしれませんけど。。。

ボクもこの音が絶対に出せるなら、今すぐSugi Bassにフラット弦を張ってもいいです(笑)

大由さんのベースの音を聴きたくてこのレコードを鳴らすことも多いんですが、いつも感じるのは日本人の演奏だな~って。
あの頃の日本人の演奏ってボクは好きですね。
例えばロック系でも同じことで、70年代の音だったり腕だったり、さらには音楽の解釈だったり、そのあたりはきっとJAZZでも同じなんだと思います。
自分が育った時代だからではありますが、ロックにしろジャズにしろ、当時のニオイがしてそれが安心して受け入れられる基になっているんでしょうね。

完全に懐古趣味でもあります・・・(笑)

もはや新しいことは何も受け付けないけど、自分が若い頃感動したことはいつまでも追い続ける、ってこれは過去にコダワる老化現象の始まりで、ボクもそれはイケナイ!って思って、出来るだけ前向きな方向で考えてやってきましたが・・・
しかし、いいものは古いものだっていいし、自分がいいと思えるものであれば古かろうが新しかろうが、そんなことカンケ~ないジャン!と、最近では開き直りつつあります。

現に、こうやってTBMの復刻盤CDも出てきているわけだし。。。