アメリカのケイという老舗ブランドの1本です。
というより、ボクの中ではポールのベース。
自分が楽しくなれるベースを見つけました!!
Sugi Bassと対比すれば、サブ・ベースとしての購入になります。
おのずと用途が限定されるベースですね。
本当言いますと、ヘフナーやリッケンバッカーも欲しかったのですけど、この2本はあまりにもポールやビートルズとしてのイメージが強くて、まあ、それでもいい、っちゃいいんですけど、応用が利かないイメージがあるんですね。
リッケンバッカーではSugi Bassとカブる部分もあるし(どこが?)、KAYだと、ちょうど狙い目かと(何が?)思いましたね。
今回のボクのイメージで、KAYはSugi Bassとは全然イメージの違う、チープな音がしそうなベース。
逆に言うと、Sugi Bassでは出せない音のベースですね。
それでいて、サブ・ベースを使うときは、Sugi Bassを上回るくらいの強烈な個性のあるベースがいいと思っていました。
さて、このベースはリイシューものでありまして、当時の仕様とはチョト違っています。
先ず目に付くのがテールピースですね、なぜかヘフナータイプになっています、ブリッジもこれヘフナー風、って・・・いいじゃん!!
で、確か当時はトラスロッドが組み込まれていなかったはずですが、今回のものはさすがに入っています。
そのせいか、当時と違いネックも細い・・・
まあ、しかしKAYだし、どう見てもポールベースですよね(笑)
音自体は紛れもなく、見た目通りの音。。。
初めからフラット弦が張ってありまして(弦をメーカーに問い合わせ中)、箱鳴りと言っても本当に箱の中だけでモコモコ鳴っているという感じ。
ミュートが付いているんじゃないか!?と言うくらいにサスティーンのない音が出ます。
大昔のグレコあたりのセミアコは、みんなこんな生音してましたよね(笑)
しかし、まさにボクのイメージ通り!
狙ったままの音でした。
バンドの数曲にも自分ではそんなベース・イメージの曲がありましたが、そこはSugi Bassでは綺麗にまとめてしまうので、なかなか難しいところだったんです。
あまりキチッとした音程で堅っ苦しく弾きたくない!という曲です。
ちょっと古臭い音、低域も高域もあまり出てこない感じで、ベースはそんなイメージだったんですけど、それはどうやらKAYそのもの。。。
毎回のライブでも2本使いができますし、というより2本とも必ず使う!
音もさることながら、ポールのベースだという、そんなことで楽しんでるのか!と思われるでしょうが、気付けば実はそこが一番嬉しかったりします。
まだ、この歳になってもポールだとか言って喜んでいられるんですから(笑)
実際にビートルズの曲を演奏するわけでもないし、歌うわけでもないんですが、こっそりポール・マッカートニーになった『つもり』で演奏できるのは、願ってもないこと。
もちろん、ビートルズやオールド系の演奏でのお呼びがあれば、KAYを持って参上いたしますよ、でもお呼びもなさそうなので・・・
いろいろ考えて、こういう使い方になりました。
サブ・ベースとは言え、控えなんかじゃなく、ちゃんと必要な出番があって、受け持つ役割を持っていることに意味があると思います。
そういえば、前回のライブで、ギターのF君が普段のバレー・アーツとは別に、1本ギターを用意してきまして、たった1曲のためにギターを持ち替えて弾いたんですね。
その曲だけは、おそらく彼の中ではバレー・アーツでは出せない音にしたかったのだと思います。
まさしくボクもそういう使い方しよう!