いにしえ~ション その2 | Dream Lights

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セブンスじゅう〜

当時のグループサウンズのベーシストって、ボクの記憶の中では大きく分けて2つのタイプがあったような気がします。
もちろん、それ以外のタイプの方もいらっしゃったし、簡単に決められないのですが、ボクの中ではということで・・・

1つは、フェンダーのジャズベースを使って、ピックで弾くタイプ。
ジャズベースを使うというのがポイントです。
と言っても、ジャズベースという言い方ではなく、フェンダーという表現が近いと思います。当時の時期にプレシジョンベースは先ず見ることがなかったですからね。
ボリューム・トーンはフルテンにして、ミュートのついているジャズベをお持ちの場合はミュートも使って、主にピッキングはダウンストロークだけという形。
ピッキングの位置はネックとフロントのピックアップ・フェンスの間なので、フェンスは基本的には付けたまま。
ベースフレーズはドラムのバスドラに極力合わせるパターンが多く、リズム主体のもので、オカズはここで1発決める!という時に見せ場を作りますが、あとはジャズベのアタック音を効かせた歯切れの良いリズムサウンドを作っています。
このタイプは主に正統派?のグループサウンズに多く、衣装もミリタリールックだったり、サラリーマンスタイルだったりと・・・

もう1つは、主にセミアコ・ベース(ヘフナーが多い)を使って、ピックを使わずに指で弾くタイプ。
こちらは、音的にはセミアコ特有のモコモコの音なんですが、フレーズ的には常に動き回る、というパターン。
ヘフナーを使うということは、当然ビートルズを意識してのことですし、ポールのフレーズから影響もされたんだと思います、しかし、当時こちらのタイプに属する方たちは、ビートルズのヘフナーということをあまり意識していなかったような気がします。
ネックが細くて弾きやすいということで、ジャズベよりもフレーズを遊ばせるには向いていたという、そんな使われ方だったのではないかと思っています。
もう一つ、フェンダーはネックが長くて、ハイポジションのネック幅は相当ありますから、イメージ的にもフェンダー使ってフレーズで遊ぶというのは合わない気がしていたのではないでしょうか。

手に余ると。。。

さらに言えば、ベースの音はとにかくモコモコしていなければベースではない、という概念が基本的にありました。
まあ、これも時代ですけど・・・
こちらのタイプは正統派のグループにもいらっしゃいましたけど、主にラフな衣装でロン毛だったり、グループサウンズというよりはロックバンド系のグループに多かったような気がしています。

という2タイプを挙げてみましたが、当然、そのどちらにも当てはまらない人もいらっしゃいましたし、いろいろではありますが、ボクの記憶でのグループサウンズは大きく言うと、この2タイプが印象的ですね。

結果的には、後者系が生き残り、現在に繋がっているのかと思いますが、ぜんぜんボクの説明では説得力ありませんね(笑)

で、もちろんボクはその両方とも好きでしたね~
その2つのイメージが強烈に残っていますので、そういう使い方をするもんだ、というイメージが常にあるんでしょうね。
でも時代とともに通用しない概念になってきました。
自分でもそんなことしてないな~と思っていますが、実は冷静に考えてみると、基本的にはそうだったりして・・・