
Takamineのアコベは、このところ出番がなく、前回のライブでも1曲だけ使って、あとは使っていないという、寂しい状況になってしまいました。
いちおう基本的にアコベは、アコースティック編成で使うことにしています。
これは『ミテくれ』上の要素が大きくて、もちろんバンド編成でアコベを使ってもいいですし、どんな編成であれ、この音を使いたい時はアコベを使うつもりでいるんですけどね。
しかし、いつでも使うという場合、慣れたアコベなのに結構難しいな、って思ったのは、ライブ中にバンド編成からアコースティック編成になったり、またバンド編成に戻るときです。
その時に、ベースもSugi BassからTakamineに持ち替えるのですが、アンプ側はそのままということで言えば、ボリュームを半分近くまで落とさないと、全体に占めるベースの音量バランスがとれなくなります。
これはSugi BassとTakamineの音量差ではなく、バンド編成の違いによるもので、ドラムとエレキギターが抜けて、全体の音量が下がってしまうことに原因があります。
さらにライブ・リハーサルで気付いたことですが、バンド編成の時、Takamineの音量をバンドに合わせて使うと、ちょっと歪むような、荒れた音になるのも気になります。
これが、本体からくる歪みなのか、バンド編成での大音量の環境でそうなっているのか。。。
なので、Takamineに持ち替える時は、本体のボリュームを6~7くらいにする方が、音も綺麗だし、持ち替えてもアコースティック編成と音量バランスがとれるかなと思っています。
いずれにしてもアコベのボリュームを全開にせず、アンプの音量も『ほど良く』にして使うのが綺麗に鳴らすコツかと。。。
まあ、持ち替えたりする時間があるのですから、アンプ側もボリューム等々を使ってコントロールすればいいと思うんですが、これをやると、またバンド編成になったときに、なぜか元の音に戻れないような気がして(笑)、極力アコベの方で調節するようにしています。
これって、アンプに2系統のコントロールがあれば解決するんだよね・・・
で、前回のライブでは、そのあたりの調整がうまく行かなくて、バンド編成でもアコベを使うつもりでいたんですけど、リハーサルでは綺麗に鳴らなくて。
もうライブ間際だし、ゆっくりコツを掴む時間もないので、ここは安全策をとって、ライブでは絶対使う1曲だけと、そんな形になりました。
アコースティック編成だけのライブでは、まったく気にならなかったアコベですが、バンド編成と併用すると、案外コントロールが難しいことになってきます。
音量バランスもそうだし、あまり大きい音にすると歪んでくるし、エレキベースとは違うんだ、という感覚で使わなければいけませんね。
まあ、たしかに違うし・・・
アコベって、ボクにとっては時々『いらないかな~』と思ったりする微妙な立場の楽器なんですが、『箱物』は持ってみると、『やっぱり売らない!』と思ってしまう、実に不思議な感触がありまして、これまで何度かそんな状況になりましたけど、どうしても手放すことが出来ません。
アコベはエレキベースではないんですよね、4弦のベースではありますが、まったくの別な楽器と思ったほうが、アコベを理解する上ではいいと思います。
アコベのいろんな意味で奥の深さというか、デリケートな楽器だということがわかって、ますますこれから研究すべきアコベでした。