Play golf at Hirono and die!
―「ゴルファーなら、廣野を見て死ね・・・」
花よ咲けよと急きたてるかのごとく降り続いた“催花雨”が止み、
春のうららかな晴天のある一日、
由美ママは幸運にも、沢山の土筆が顔をのぞかせる土筆野の地、
兵庫県三木市「廣野」へとゴルフに出かける機会に恵まれました・・・
この地に位置する『廣野ゴルフ倶楽部』とは、
ゴルファーなら誰もが憧れる「一度は回りたい!」超名門コース として名高く、
冒頭の一節のように、このゴルフ倶楽部を称えるには「ベニスを見て死ね・・・」のもじりでしょうか、
こんな言葉が存在するくらいの憧れの聖地で、
お蔭で、ゴルフコース設計の“王者アリソン”の手による名コースを、
存分に愉しむことができた素晴らしい一日でした。
由美ママスイング!
さて、日本におけるゴルフの発祥は1901年、
英国人のアーサー.H.グルームの設計により、
兵庫県の六甲山麓に4ホールのコース(現在の神戸ゴルフ倶楽部・六甲コース)が
完成したことに始まりますが、
上記『廣野ゴルフ倶楽部』は1930年、同じ英国人のC.H..アリソンによって設計されたコースで、
このアリソン氏とは、昭和5年、「東京ゴルフ倶楽部・朝霞コース」の設計のため招聘された設計家で、
これまでの日本のコース設計のあり方に大きな衝撃と影響を与えることになった人物と言われています。
“アリソンの設計”コースとは、第一に「自然の美しさと地形を生かす」を基本コンセプトとし、
また、日本の風土に合ったコースを造りたいという熱い想いも相まってか、
僅か三ケ月の日本滞在期間中に、『廣野ゴルフ倶楽部』他、
「東京ゴルフ倶楽部・朝霞コース」「川奈ホテルゴルフ場・富士コース」の3コースを設計し、
中でも、この「廣野」の5番152ヤードの池越しのショートホールについては、
アリソン自身が「最も美しく見栄えのするホール・・・」と自賛したほどで、
さらに「霞ヶ関カントリー倶楽部東コース」「茨城ゴルフ倶楽部」「鳴尾カントリー倶楽部」「宝塚カントリー倶楽部」の改造案までを手がけましたが、
これらの“アリソンコース”の数々は、今の時代に於いてもなお、
その造形の美しさと高い戦略性で最高の評価をうけ続けており、
余談ですが、“アリソンバンカー”と称される深いバンカーは、
彼が日本にもたらしたものの一つとして知られているほどです。
そんなアリソン氏が当時設計のために「川奈ホテルゴルフ場」に現れた時、
偶然遭遇したのが、その後日本一の設計家となる井上誠一で、
由美ママは「廣野」の翌日には、贅沢にも、その井上氏設計の“伝統と格式を重んじる名門コース”
『西宮カントリー倶楽部』でも、プレーする恩恵に授かりましたが、
ここでも、アリソン氏仕込みの井上流“アリソンバンカー”に苦しめられ、
見事に、王者・アリソンと覇道・井上誠一の洗礼を受けた今回のゴルフの旅でした。http://www.jsgca.com/05_column/gm2005-07.html
(*『西宮CG』編は次号をご期待?下さい!!!)
西の地・兵庫にて、梅の咲き誇る中、鶯の囀りや、春草を愛で自然と親しみリフレッシュしてきた由美ママでしたが、こんな花粉飛散する中でも、今日も元気いっぱいに銀座へと出かけて参ります!!!