鬼灯は 実も葉も殻も 紅葉哉・・・「四万六千日・ほおずき市」 『日本橋ゆかり』の“鬼灯盆”  | 銀座由美ママの心意気

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働く女の心意気を、銀座という世界を通して、様々な観点から表現したくブログを始めました。 そんな銀座ママの日常です。どうかご笑覧下さいませ。


“お富士さまがすむと、今度は観音さまの四万六千日である。 

七月の十日・・・ 盆前のこお暑さ・・・ ことしの暑さの・・・ 

序びらきを見よとばかりに 晴れぬいた空・・・”    

―久保田万太郎「浅草風土記」より
 



明治の浅草に生まれ、浅草を愛し、浅草を書いた作家・久保田万太郎が「浅草風土記」の中で、明日九日より

始まる「浅草寺ほおずき市」を、こんな書き出しで紹介していますが、現代のこの時節は、やはり梅雨に濡れる「ほおずき市」のイメージが強くて、

万太郎が描いた明治の頃のような、“晴れぬいた空・・・”の下での恩恵には、なかなか授かれそうにもありません・・・



銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり  由美ママは、今、一番のマイブームは『日本橋ゆかり』です。


銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり カウンター 『日本橋ゆかり』カウンター奥には有機栽培野菜が飾られ・・・


銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり 野菜


銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり 先付け 紫陽花の葉を添えた風雅な“先付け”




毎年九日・十日の浅草観音「四万六千日・ほおずき市」の始まりは、平安末期に阿弥陀信仰や、観音信仰、地蔵信仰などの“縁日”が定められたことから由来し、

とくに観音信仰では、“四万六千日”といって、七月十日の“縁日”に参拝すると、その日の功徳は“四万六千日分”つまり127年間も日参したと同じご利益に授かれると云われ、古来よりこの十日は参詣の人々で、境内が埋まるほどの人気だったそうです。



そして、この“四万六千日”の“縁日”に立つのが「ほおずき市」で、明治中期以降、縁起物として「ほおずき」が売られるようになり、入谷鬼子母神の「朝顔市」と同じように“夏の風物詩”として有名になりました。



銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり 鬼灯盆

先盆は、「七夕」と「ほおずき市」にちなんで“鬼灯”で彩り・・


銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり お刺身盛 涼しげなお刺身盛


銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり 前菜 銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり 豆汁

涼を誘う夏の味わい・・・


銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり 天然うなぎの白焼き 銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり 豚の角煮
由美ママは「天然うなぎの白焼き」と、「豚の角煮」で、スタミナを十分に補給!



銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり ウニの炊き込みご飯 銀座由美ママの心意気-日本橋ゆかり ウニご飯

でも、やはり由美ママの大好物は、”ゆかり名物”締めの炊き込みご飯で、今の季節は「ウニの炊き込みご飯」が絶品!




“ふるるものすべてを、染めあげなければ止まない真っ青な空・・・

 水の匂いのいよいよ濃くなりまさつた空 その空の下に立つ鬼灯(ほおずき)市の、

せんなり鬼火、丹波鬼灯の束を、かけ稲 のようにかけつらねた店で境内は埋められた。”

―「浅草風土記」より




由美ママの今回の“ゆかり詣”は、「ほおずき」の“朱色”に、真夏に相応しい鮮やかな太陽の“赤”を重ね見て、

さらには、幼き頃に母から習った「鬼灯笛」を思い浮かべ、「七夕」とともに大変懐かしい気分に浸れました。 http://nihonbashi-yukari.com/ http://r.gnavi.co.jp/g322600/


銀座由美ママの心意気-けんたうろす 7月のカクテル 翠雨 『けんたうろす』7月のカクテル“翠雨”

―ラム、グレープフルーツジュース、レモンジュース、パルフェタムール

*銀座8-4-23 クレグラン銀座ビル1F 03-3574-8882

http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10260649669.html




鬼灯は 実も葉も殻も 紅葉哉

―芭蕉



初夏に咲くホオズキの白い花は、真夏に青い実を結び、次第に鮮やかなオレンジ色に変わります・・・


こんな蒸し暑いながらも、梅雨に濡れる長閑な季節は、幼き日々を懐かしむ“縁日”の露店で、朱く熟れた“鬼灯”を愛で、郷愁の思いに駆られるような良き一日をお過ごし下さい。