天の川 浮津の波音 騒くなり 我が待つ君し 舟出すらしも
―山上憶良
今日は、遥か星空の彼方から、天の川に浮かぶ舟を漕ぐ波音が、ざわざわと聴こえてくる・・・
そんな真夏の夜のロマンチックな“星伝説”が思い浮かぶ「七夕」ですが、いかがお過ごしですか?
新橋「烏森神社」隣り『鮨処 順』
「七夕」は、旧暦七月七日に五節句のひとつとして、奈良時代から祀られ、その起源は中国の宮廷行事“乞巧奠”の伝承に、日本古来からの民間信仰の“農村の禊ぎの行事”(棚機女と云う巫女が、水辺で神の降臨を待つ行事)とが結びついたものが、その由来とされています。
この“乞巧奠(きっこうでん)”とは、天帝の娘、織女・琴座のヴェガと、牽牛・鷲座のアルタイルとの“星の恋物語”にちなんだ“星祭”のことで、古代中国では、星を眺め、祭壇に針などを捧げて、工芸の上達を願ったそうです。
サザエの壷焼きと、やわらかな蒸し鮑
甲殻類も大好物の由美ママは、毛蟹をGET!
“織女星”と“牽牛星”のその名が、初めて文献に登場するのは、春秋時代「詩経」の一節で、“星”として書かれており、一般に「七夕伝説」の初出とされているものは、漢代編纂された「文選」の「古詩十九編」の中に記され、そこには今に伝わる“牽牛織女”のロマンスの詩があり、このことから「七夕伝説」は、B.C.1世紀には既に生まれていたようです。
焼き蛤と穴子焼きは、温かいうちに召し上がれ・・・
ところで、日本に於いての「七夕」は、大和朝廷が中国の“乞巧奠”にそって「七夕」を祝ったのが始まりとされ、それが室町時代にだんだんと庶民へと広まって行き、やがて短冊等を吊るす“笹飾り”などが、江戸時代に入り流行り出しました。
“笹飾り”や“吹流し”にも、いろいろと縁起ものの謂われがあるようですが、五色の色は「陰陽五行」の五色で、
“水金地火木”を表し、“魔除け”ともなる意味合いを持つようです。
“煮タコ”も、こんな姿に切られて・・・
日本各地では、そんな様々な“神話”や“伝説”の伝わる「七夕」ですが、きっと今宵は一年に一度の逢瀬を願って、天の川を渡って“織女星”と“牽牛星”の再会が叶うこととお祈りしましょうね・・・(今宵はあいにくの“梅雨曇り”ですが・・・涙・・・)
ここでもやはり由美ママは、“大トロ三昧”!
ご予約は前田店長(左)や大鐘 努氏を指名?して下さい!!!
『鮨処 順』烏森店 http://www.sushijun.com/
そして今宵の「七夕」には、古の王朝の人々が、悠久の時を越え“星伝説”に身を焦がした・・・そんな儚い恋の物語に想いを馳せられる風雅なひとときをお迎え下さい。
尚、『鮨処 順』隣りの、新橋「烏森神社」は、倉稲魂命(うがのみたまのみこと)・天鈿女命(あめのうづめのみこと)・瓊々杵尊(ににぎのみこと)を祀る“戦勝祈願”の神社ですから、是非、『鮨処 順』烏森店へお越しの折には、「烏森神社」にお参りあれ・・・http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/05_minato/5002.html