東をどりをどりと仮名で書きにけり
― 久保田万太郎
華やかな江戸文化の伝統を今に伝える“新ばし花柳界”の「東をどり」も昨日で終わりました。
「東をどり」とは、新橋演舞場が大正十四年に、新橋芸妓の教養と技芸の向上を目的として、この行事を“こけら落とし”として開場して以来、新橋芸妓の日頃の修練の成果を発表する会として回を重ね、東京の年中行事のひとつとして歳時記に加えられているものです。
老舗料亭「新ばし金田中」
“新ばし”は、江戸時代に興った花街ですが、やがて明治維新を経て、日本を代表する花柳界となり、中でも「金田中」は、その“新ばし”に大正時代に創業し、多くの著名人をはじめ、海外からの賓客をお迎えして、現在に至る老舗の名料亭のひとつです。
「新ばし金田中」坪庭と屏風
銀座にある“新ばし花柳界”は、芸のレベルの高さにおいても日本中の花柳界から一目置かれる存在で、「新ばし金田中」は時の番付にて、新橋の五軒茶屋に数えられるなど、創業当時から、新橋の名店として数えられています。
「新ばし金田中」“隠れ茶室”
初夏に合わせた活花や、掛軸も涼しげ・・・
「新ばし金田中」先盆
“揚げ鮎”とお椀
「金田中」グループの“総料理長”の高橋良明氏は、昭和38年に「金田中」で修業をはじめ、「金田中」が火災に遭ったのち、横浜の日本料理屋に16年、そして、姉妹店・銀座「金田中 庵」のオープンに際して再び戻り、“総料理長”に就任されましたが、
この高橋氏、今や「新ばし金田中」をはじめ、「金田中 草」、「円相」などを有する「金田中」グループ全体の“総料理長”でもあるため、もし、
高橋総料理長に会いたい・・・と思うのでしたら、銀座7丁目の金田中ビルの中にある「金田中 庵」がお薦めです。(ご予算お一人様20000円~)
http://www.kanetanaka.co.jp/
http://r.gnavi.co.jp/g080502/