銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です
産経新聞のがん電話相談室にこんな相談がありました
内容を簡単にまとめると
乳がんのステージ1で部分切除
手術から4年後に腫瘍マーカーNCC-ST-439が急上昇
ずっと基準内(7未満)だったのが、260に上昇し、その後は30-70を維持
その他の腫瘍マーカー(CEA、CA15-3)は正常値のまま
急上昇したものの、その後下がっているから大丈夫と経過観察となる
がんで上昇したのではない”偽陽性”である
というものです
NCC-ST-439は確かに偽陽性が出ることがある検査です
同じような症例がありました
患者さんからの質問
医師の回答
まあ、あるあるですね、、、
乳がんでステージ1、2の場合、術後のCTや腫瘍マーカーなどの定期検査はガイドラインで勧められていません
えっ、再発するかどうか調べなくて良いの??
ってなりますよね~
もし再発したとして、早期で発見して治療を始めても、自覚症状が出て(例えば骨転移による骨折など)から治療を始めても生存期間は変わらないと言われており、術後の検査は勧められていません
早期乳がんの場合は、手術後は放置プレーだと感じる人も少なくありません
*遺残乳房や対側乳房の検査は6か月~1年に1回行われます
乳がん以外の場合も、保険診療の医師は腫瘍マーカーをあてにしていないです
もし腫瘍マーカーが上昇しても
「腫瘍マーカーが上昇しても画像で再発がないから大丈夫」
「腫瘍マーカーなんて信用度が低いから気にするな」
って言って、結構取り合ってくれません
中には
腫瘍マーカーなんて測定するから悩むんだ!
もう〇〇さんのは測らない!
なんてブチ切れする医師もいます、、、
それで測らなくなって再発を見逃した患者さんもいます
腫瘍マーカーについては、過去ブログでも書いています
と、ここまで書いて、同じような記事を過去に書いていることに気づきました、、、
_| ̄|○
こちら、、、
丸かぶりですが、さすがにここまで書いて消せないので、そのまま載せます
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