銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です

 

 

今回は、トリプルネガティブ乳がんステージ4の薬物療法についてで

 

術前・術後の治療については、以前書きました

 

 

ステージ4の場合は、PD-L1の発現量によって薬剤が異なります

 

PD-L1陰性(発現量が低い)の場合は、オール抗がん剤で進んでいきます

BRCA陽性の場合だけ、二次治療や三次治療の前にリムパーザやターゼナを使うことができます

 

 

PD-L1陽性の場合

 

一次治療で、キイトルーダやテセントリクといった免疫チェックポイント阻害薬を抗がん剤と併用します

 

併用する抗がん剤はタキサン系ですが、キイトルーダの場合はゲムシタビン+カルボプラチンを併用することがあります

 

一次治療で免疫チェックポイント阻害薬を使用した後の二次治療以降は、PD-L1陰性の流れと同じです

 

 

図表には入れませんでしたが、トリプルネガティブ乳がんで期待の薬剤が、今年に入って2剤も申請されています

 

2024年1月30日申請

Trop2阻害薬 トロデルヴィ(サシツヅマブ ゴビテカン)

 

2024年3月14日申請

Trop2阻害薬 ダトポタマブ デルクステカ

 

 

早ければ年内に承認され、トリプルネガティブ乳がんのフォローチャートが大きく変わります

 

 
これで、乳がん治療の動画の解説はすべて終了です

 

7月中になんとか終わってよかった、、、

 

 

 

 

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