銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です
今回は、免疫チェックポイント阻害薬の副作用について
免疫チェックポイント阻害薬が登場した7-8年前は、副作用についてまだあまり知られていませんでした
今では、いろいろなことが分かってきたものの、あらゆる副作用が起こりうるので、副作用をあらかじめ予測するのが困難です
免疫チェックポイント阻害薬の副作用は、”免疫細胞が自己の正常細胞を攻撃して起こる”ものです
自己の正常細胞って、体中のどこにでもありますよね、、、
だから、どこでも、どんなことでも起こりえるんです
こちらが副作用についてまとめた図です
免疫チェックポイント阻害薬に関連した副作用は「免疫関連有害事象(irAE)」と呼ばます
irAEは、皮膚、消化管、肝臓、肺、ホルモン産生臓器に比較的多く生じますが、腎臓や神経、筋、眼にも生じます
まあ、全身のどこにでも副作用が生じる可能性があるということです
よく見られるのが
免疫細胞が肺を攻撃
→間質性肺炎:息切れ、咳など
大腸を攻撃
→大腸炎:血便、下痢など
膵臓を攻撃
→糖尿病
甲状腺を攻撃
→甲状腺機能低下症
皮膚を攻撃
→皮膚炎、白斑など
肝臓を攻撃
→肝機能障害
筋肉を攻撃
→筋無力症
心臓を攻撃
→心筋炎
小野製薬のホームページを参考にすると
何でもアリですね、、、
あと、投与後数か月してから起きたり、投与を中止してから数か月後に起きたりと、本当に難しいです、、、
免疫チェックポイント阻害薬といえばコチラも重要です
HPDに関してはこちらを参照に
最近は、抗がん剤と免疫チェックポイント阻害薬を併用することが多いので、抗がん剤がカバーしてあまりHPDを見なくなった感じがします
自由診療で少量オプジーボを投与しているところ結構あるけど、何も起きていないのかな、、、
★「銀座みやこクリニック」では、がんの専門家がじっくり答えるセカンド・オピニオンを受け付けております★
お申込みはお電話かお問い合わせフォームから