銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です
ステージ4大腸がんの一次治療で、日本からこんな発表がありました
原文はこちら
ステージ4大腸がんの一次治療についてはこちらを参照に
従来は、RAS遺伝子に変異が無ければ、大腸の右側か左側かで治療方針が決まりました
左側→化学療法+抗EGFR薬
右側→化学療法+アバスチン
右側の方がBRAFという遺伝子の異常が多いため、抗EGFR薬であるアービタックス/ベクティビックスが効かない可能性が高いという理由です
ただ、左側でも少ないですがBRAF変異は見られます
BRAF変異までは調べないことが多く、左側で自動的に抗EGFR薬を使用していましたが、やはり効かないということがありました
今回の臨床試験では、ctDNAと書いていますが、いわゆる遺伝子パネル検査を行って、遺伝子の異常を調べました
右か左かではなく、BRAFを始めとした遺伝子の異常の有無で、抗EGFR薬で有意差が出たということです
右か左かという不確実な分け方ではなく、遺伝子異常をはじめに調べてから方針を立てるというのが、本来あるべき姿だと思います
今回の発表で、大腸がんの個別化は劇的に進歩するかな、、、するといいな
はじめにパネル検査をやっちゃうから、他の分子標的薬も分かりますしね
将来はこうなるはず!
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