銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です
以前のブログ
それを後押しするような研究がありました
~本文より~
最新の研究では、皮膚や腸内の常在真菌であるマラセチア・グロボーサが腸管内から膵臓に移行し、さまざまな経路を介して膵臓がんの発がんを促進する可能性が示唆されている。また、がん患者の真菌量は、がん患者の診断や予後を予測する分子バイオマーカーになる可能性も示唆されており、膵臓がんを含むさまざまながんで盛んに研究が行われている。
真菌=カビが膵臓がんの予後に関係している可能性があるという、、、
マウスを使った実験でも、抗真菌薬が効いたようです
あまり知られていませんが、抗がん剤治療に抗真菌薬であるイトリゾールを併用する臨床試験を行っている病院があります
*最近は中止したという噂がありますので、ご自身でご確認ください
上記臨床試験の結果は論文になっています
ゲムシタビン+アブラキサン+オキサリププラチンというちょっと変則的なレジメンですが
奏効率 64%(52/81人)
無増悪生存期間中央値 8.3か月
全生存期間中央値 14.4か月
奏効率64%はすごいですね、、、
実は当院に通院中の膵臓がんの患者さんでも、イトリゾールを飲んでいる方がいます
膵臓がん腹膜播種でもうすぐ2年なので、もしかすると効いているのかもしれません
膵臓の病気と腸内細菌の研究も進んでおり、こんな論文を見つけました
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim/35/1/35_13/_pdf
・フソバクテリウム
・プロテオバクテリア
という腸内細菌でした
がんと細菌の関係は、これからもっと解明していくのかな、、、
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