銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です。
日経メディカルにこんな記事が
~本文より~
2021年1月には「切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部癌」に対する治療が保険適用された。それから2年が経過したが実施症例数は全国で100例前後にとどまるとみられる。
(途中省略)
関西医科大学では2症例のうち1症例が再発した。東京医科大学の岡本氏も「現状ではおよそ8割が再発している」と話す。
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小林氏は、近赤外光によって破壊した癌細胞内部から流出した成分が癌抗原として周囲の免疫細胞を活性化し、残った癌細胞を攻撃する「宿主抗腫瘍免疫の増強効果」を期待する。光照射を行った患者にしばらくたってから新たな腫瘍縮小が観察されるといった現象が起きれば、宿主抗腫瘍免疫の増強を裏付けることなるが、岡本氏によれば「そのような現象は今のところ経験していない」とのこと。
数年前に夢の治療として騒がれた、がん光免疫療法
以前書きましたが
第1相試験では奏効率93%、完全奏効率46%と驚きの成績だったのが、第2相試験では奏効率28%、完全奏効率14%と大幅ダウンしてしまったんですね…
実際保険適応になってからも、先ほどの記事によると結構な割合で再発してるようです
あと、下の記事にあるような免疫の活性化も、今のところ見られていないということです…
肺がんの分子標的薬イレッサなどもそうでしたが、発売されて症例を重ねることで”効く症例と効かない症例”や”奏効率を上げる方法”などが後から分かってくることもあります
それには症例数が必要なのですが、まだまだ100症例…先は長そうです
ただ、治療が行える施設も徐々に増えてきているので
せっかく日本人が開発した技術、頑張ってほしいですね
何度かどりあげている自由診療で行われている光免疫療法
こちらも、効いたって人はあまり耳にしないですねぇ…アタリマエカ
保険の光免疫療法と混同させて集客するという方法を取っているので、新規の患者数はかなり多いようですが…残念です
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