数年前から話題となっている

がん光免疫療法

 

 

関西医科大のHPが分かりやすいので

説明はこちらを参照してください

 

 

 

今のところ適応は

頭頚部がん

のみとなっています

 

*頭頚部がんとは

耳鼻咽喉科が担当するがんで

「鎖骨から上で脳と眼球、顔面皮膚を除く部位」

病名としては、口腔がん(舌がんなど)、咽頭がん、

喉頭がん、甲状腺がんなどが含まれます

 

 

治療可能な施設はまだ少なく

全国で40弱しかありません

 

<治療可能な施設>

https://rakuten-med.com/jp/news/press-releases/2021/08/25/7906/

 

 

 

海外では皮膚がんを対象に

日本では食道がんに対して

治験が進められています

 

光免疫療法のポイントは

・抗体がくっつく目印があるかどうか

・レーザ光が届くかどうか

の2点です

 

 

 

さて、本題に入ります。

 

 

<光免疫治療の光>

 

一部の乳がん、食道がん、胃がんや

子宮頸がんは目印が分かっているので

今後適応となる可能性があります

 

食道がんは治験が始まっているので

5年以内に適応になるかもしれません

 

その他のがんも、

数年以内に治験が始まると思うので

10年以内に適応になるかもしれません

 

 

 

<光免疫療法の影>

 

その一方で、

小児がんと希少がんだけは

目印がまだ見つかっていないため

適応となる可能性は低いです

 

膵臓がんも目印が少ないのと

臓器自体に血流が少なく

薬剤が到達しにくいので

難しいかもしれません

 

 

 

 

 

◎本当に書きたかったのはここから

 

最近、自由診療のクリニックで

がん光免疫療法

を行っているところが増えてきました


 

えっ、

そんな最新の治療が

受けられるの??

 

 

 

と思うかもしれませんが、

前半の光免疫療法とは全くの別物です

 

しかも、その光免疫療法は

あらゆる種類のがんに対応できるらしい…

 

 

治療内容の詳細は省きますが

一応、この技術は昔からあって

動物のがんでよく使われていました

 

腫瘍に集まりやすい物質を点滴し

そこにレーザー光を当てると

物質が発熱して腫瘍を死滅させる

 

光温熱療法

 

が正式名称です

 

 

それが、

本家の光免疫治療が登場し

注目を集め始めたら

 

いつのまにか

光免疫療法

に名前が変わり

 

動物ではなく人間に投与する

自由診療クリニックが増えてきた

という訳です

 

 

 

銀座みやこクリニックでは

光免疫療法(もとい光温熱療法)を

していないのに

何でそんなに詳しいんだ?

 

と思う人がいるかもしれません

 

 

実は

(本家ではない)光免疫療法を

クリニックで導入しませんか?

という業者が営業に来たからです(笑)

 

 

話だけ聞いて断りましたけどね

 

私が実際に患者に治療していないので

効果のほどは不明ですが

 

本家の光免疫療法と混同して

過剰な効果を期待するのは

やめた方が良いと思います