銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です。
先日のブログにコメントが付きました
この急速に腫瘍が増大する現象
Hyper progressive disease(HPD)
に関するブログでしたが
まさにHPDが起こった方の後悔です
この方にとっては
キイトルーダは失敗だった
ということになります
抗がん剤で不利益が生じた場合は
患者さんは「失敗」と感じます
それ以外にも、
例えば
苦しみながら抗がん剤をしたのに
半年しか生きられなかった
といった場合も失敗と感じるでしょう
患者側が想像していたのと違う結果
になった場合には失敗に感じます
こんな記事がありました
~記事より~
医療者は、「この治療を受けた方がよい」と標準治療を勧めるわけですが、実際に治療を受けた患者さんが、「こんなにすばらしい治療を受けられて幸せだ」と思うことは、あまり多くないようです。「1年しか効かないんじゃ意味がない」「結局治らないなら何をやっても同じ」「つらいだけなら受けない方がまし」と思う患者さんも少なくありません。
客観的には「いい状態で長生き」につながっているとしても、患者さん自身がそれを実感できていなければ、成功とは言えないでしょう。
失敗と成功との線引きは
なかなか難しいものがあります
中には、
抗がん剤の苦痛をはじめから拒否し
苦痛の少ない代替療法を選ぶ
という患者さんもいます
代替療法で末期を迎えた患者さんは
やっぱり抗がん剤をすればよかった
と後悔すると思うでしょうか…?
人によりますが後悔しない人の方が
多い印象があります(個人の意見です)
でも、標準治療至上主義の医師は
代替療法を選んだ患者は失敗
と患者を非難する人が多いです
最高の治療を受けないという選択は
患者の過ちだと言うのです…
標準治療と代替療法どちらも
最終のゴールは一緒なのですから
そこで成功と失敗を分ける必要はない
私はそう思います
で、ガチガチの標準治療至上主義医は
よくこの図を出してきます
標準治療を行った患者
代替療法*のみを行った患者
両社の予後を比較した
アメリカでの研究です
*ハーブや健康食品などの代替医療
標準治療医は
6年間で25%も差が付くから
代替医療を選んではいけない
という結論で話をする訳ですが…
皆さんはどう思いますか?
なんだ、標準治療を受けなくても
25%しか差がつかないのであれば
苦痛をともなう治療(標準治療)を
受けなくてもいいや
という考え方の人もいれば
25%も生きる確率が上がるのなら
頑張って標準治療を受ける
という考えの人もいるでしょう
では、想像してみてください
あなたがステージ4と診断され
もう根治は不可能な段階です
抗がん剤で延命治療になります
と言われたとします
標準治療けて欲しいという
家族からの強い希望や
標準治療を受けないなら
診療拒否するという
医者からのプレッシャーに
あなたは悩みに悩んだ末に
代替医療を選びました
25%よりも生活の質を取りました
その選択を失敗だと思いますか?
その選択を失敗だと
言い切る医者をどう思いますか?
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