今年も春辺りから、東京の伝統工芸品の江戸象牙を用いた、かんざしや扇子などをいくつかご紹介して参りました。どの品も今では材料も然ることながら、作り手(職人)も大変少なくなってしまった大変希少な和装小物(伝統工芸品)です。
そんな中、もう8月も半ばにさしかかろうとしておりますが、本象牙の手彫りの素晴らしいかんざしが、大小2種完成致しましたので、本日は大きい方をご紹介させて頂きます。丁度昨年、武井咲さん主演の”黒革の手帖”でご協賛させて頂いた象牙かんざしに似ておりますが、二回りほど大きなかんざしになります(武井咲さんのお顔(頭)はとっても小さいです。まさに八頭身、九頭身です)。
▼「夏におすすめ本象牙製唐草模様透かし彫りかんざし|東京メトロ銀座線・黒革の手帖号|武井咲さん。」ブログ2017年07月31日号
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20170731.html
うら側の足の部分に象牙職人「成之」の落款が彫り込まれています。
象牙を用いたかんざしなどの和装小物をご紹介するときに、良くお話しさせて頂いていることですが、象牙の場合、大きさが大きくなればなるほど材料取りが難しくなり、価格も倍々、または二乗で高額になっていきます。
べっ甲の場合、ご存知の通り、熱により変幻自在に曲げることが出来ますが、象牙の場合はそうはいきません。ではどうやって...?!
大きな直方体の材料から、この丸みを帯びた状態を削って、削って、彫り出していくのです。そのため板面が大きくなればなるほど、また丸みの角度が大きく(鋭角)なればなるほど削り落とす部分が多くなり、結果、先ほどご説明したように、ミリ単位で価格も倍々、場合によっては二乗で高額になっていきます。
ちなみに、このかんざしを製作するにあたり、透かし彫りの部分も含めると、元の材料のおよそ半分以下の目方になってしまいます。
・本象牙花唐草透かし彫りかんざし【abkzc180809-1】¥680,000+税
(本象牙/手彫り/象牙職人:俊之)
(大きさ:約縦133㎜、横80㎜、厚み3.0~5.0㎜)
▼近日、もう一種(右側の小振りなかんざし)もご紹介させて頂きます。
▼「黒革の手帖・第2話|武井咲さん|七色に輝く希望・幸福の石オパール付ホワイトゴールド製かんざし。」ブログ2017年07月28日号
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20170728.html
▼「べっ甲幾何学模様螺鈿金蒔絵かんざし2017|武井版・黒革の手帖2017制作発表記者会見時使用。」ブログ2017年08月24日号
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20170824.html
▼有楽町マリオンの巨大ポスター
▼テレビステーション
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