先週閉店時間の少し前に、あるお客様がご来店になりました。暫く店内をご覧になられた後、私がお声がけをすると...、

 

今度ある式典に訪問着を着て出席する機会がありまして、その際に使用するかんざしを探しています...。そしてお正月にも、これこれしかじかの機会に、訪問着を着るのですが、その際にも使用できるかんざしを探しています...。予算は大体○○です。どのようなかんざしがおすすめですか...?!

 

そして、

 

WEBサイトに、ご相談にのって頂けると書いてあったので、今日は思い切って、仕事帰りに立ち寄ってみました...』と。

 

有難う御座います!本当に嬉しいですね!

はい、時折そう書かせて頂いております。^^

 

先ずは、そのお客様のお目に留まったかんざしを中心に、7,8種類のべっ甲かんざしを候補に、実際に髪におあてになられたり、お着物のお写真やさらに詳しいお話を交えながら3種に絞り込みました。しかしどうしてもその中から1本に絞り込めません。迷った挙句、ご家族の方にお電話でご相談され、そして1本の素敵なべっ甲かんざしをお買い求めいただきました。

有難う御座いました!

 

 

何度もこのブログでも書いておりますが、”呉服店”ではなく、”和装小物店”が、今日本中から消えています。(かなめ屋のある銀座八丁目界隈にも、かつてはもっと多くの和装小物に携わる専門店がありました。)そのため、かんざしや和装小物について、気軽に相談の出来る専門店(実店舗)が地元、近隣に少なく(または無く)なってしまいました。いざ、かんざしを購入しようと思っても、どのようなかんざしが相応しいのか?ある程度お客様ご自身が、ご家族、着物に詳しいご友人、またはネットや着物雑誌などで情報収集をしなければなりません。

 

一番は、信頼のおける多種多様なかんざしを一通り取り揃える和装小物の専門店を幾つか回って、ご相談してみるのがいいのですが、先ほどのように本当に少なくなってしまいました。また、WEB情報も、着物雑誌も、きものに関する記事は多いのですが、その反面、かんざしや帯留めなどの小物について詳しく書かれたものは少ないように感じますし、時折、あれ?!と、首をかしげることも書かれていたりもします。

 

折角のいいお着物も、お合わせになられる小物次第でさらに美しく映えたり、逆にくすんでしまったりしてしまいます。そうした危機感から、私はただ商品のお写真をサラッと掲載するだけでなく、私に文才が無く、お分かり難いことも多々あるかと思いますが、そのかんざしや和小物に纏わる豆知識的なことを時折書かせて頂いております。

 

本当は冒頭のお客様のようにご来店が可能であれば、実際にお越し下さるのが一番なのですがね。ご来店の難しいご遠方にお住まいのお客様を中心に、お電話やメールでご相談をお受けすることも多いのですが、やはり必ずしもお客様のご満足のゆく説明が出来ない場合もあり、歯痒く思うところです...。

 

さて、本日は美しい螺鈿金蒔絵の装飾が施された、準礼装用のべっ甲かんざしのご紹介です。訪問着、振袖、準礼装のお着物結婚式や華やかな式典、パーティーなどにお勧めです。

 












 

 

 

 

 

 

▼「べっ甲菊螺鈿金蒔絵かんざし|結婚披露宴やパーティー、訪問着など準礼装のお着物にお勧め。」ブログ2017年09月14日号

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ある意味古典的、しかしとても華やかな螺鈿金蒔絵の装飾が施された、素晴らしい礼装用のべっ甲かんざしをご紹介させて頂きます。螺鈿金蒔絵の装飾は、その昔、『東京の三大蒔絵師』のひとりと謳われた、広山(故人)氏の手によるものです...

https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20170914.html

 

 

▼「先白べっ甲菊萩螺鈿金蒔絵かんざし|留袖、訪問着、結婚披露宴など華やかな機会、装いにおすすめ。」ブログ2017年10月11日号

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お子様、ご親類の結婚式、披露宴で、黒留袖をお召しになるお客様から、その際お挿しになるかんざしについてのご質問、お問い合わせをよく頂戴します。どのようなかんざしがおすすめですか?パールの付いたかんざしがいいのですか?蒔絵のかんざしがいいのですか?一本足のかんざしは相応しくないですか?白べっ甲と黒べっ甲、そして茨布べっ甲(まだら模様の入ったべっ甲)では、どれがおすすめですか?はたまた、べっ甲と銀製のかんざしではどちらがいいですか?等など...

https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20171011.html

 

 

 

 

 

 

 








なんとも美しい螺鈿が光の当たる角度により華やかにも、厳かにも表情を変えて輝きます。それはすべて、髪に挿したときにもっとも美しく輝くように蒔絵師が、極小の螺鈿一片一片色合い配置する方向角度を計算し尽くしているからに他なりません。まさにこの螺鈿金蒔絵の作者、かつて東京の三大名蒔絵師の一人と謳われた「広山」氏(故人)の成せる業です。

 










































・べっ甲菊霞螺鈿金蒔絵かんざし 【abkbf171128-1¥289,000+税 【完売】2017.12.

(螺鈿金蒔絵:広山。大きさ:約縦132㎜、横89㎜、厚み4㎜)

 

 

 

 

※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、製作時に使用する材料費、工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。

 

 

 

ご参考までに、下記にべっ甲の種類(意匠)別の礼装向きのかんざしのリンクを貼っておきますので、ご興味ある方はぜひご参考になさってみてください。

 

↓↓↓

 

 

 

 

【べっ甲かんざし螺鈿金蒔絵かんざし】まとめ

 (黒留袖、色留袖、訪問着などにおすすめ。ただし意匠により向き不向きがあります。)

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https://ameblo.jp/ginza-kanameya/theme-10060735468.html

 

 

【黒べっ甲パール付きかんざし】まとめ

 (黒留袖、訪問着におすすめ。定番、オーソドックスな礼装用かんざし)

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https://ameblo.jp/ginza-kanameya/theme-10085862283.html

 

 

【白べっ甲かんざし】まとめ

 (礼装用から普段使いまで、意匠により様々。最も贅沢なべっ甲かんざし。)

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https://ameblo.jp/ginza-kanameya/theme-10098608072.html

 

 

 

 

 

 

鶴は千年、亀は万年古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲

一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。

 

 

 

 

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