お子様、ご親類の結婚式披露宴で、黒留袖をお召しになるお客様から、その際お挿しになるかんざしについてのご質問、お問い合わせをよく頂戴します。どのようなかんざしがおすすめですか?パールの付いたかんざしがいいのですか?蒔絵のかんざしがいいのですか?一本足のかんざしは相応しくないですか?白べっ甲と黒べっ甲、そして茨布べっ甲(まだら模様の入ったべっ甲)では、どれがおすすめですか?はたまた、べっ甲と銀製のかんざしではどちらがいいですか?等など...。

 




 

このブログを始め、弊社のSNSでも、かんざしの種類や、種類別の向き不向き、TPO別のおすすめかんざしなどについて度々書いております。しかしながら、その都度、あちこちの投稿で書いているので、継続してお読み下さっている方でもないと、そうした記事をすぐに見つけることは難しいかもしれません。

 

実際にご来店下されば、お客様のお立場や式典の規模雰囲気、またお召しになられるお着物のことなど色々とお話を伺いながら、店頭の様々な種類のかんざしを実際にご覧になりながらご説明(おすすめ)させて頂いております。しかし、ご遠方にお住まいの方で、弊社のWEBサイトをご覧になられたお客様からのお電話やメールでのご対応では、必ずしもご満足のゆく説明が出来ないことも御座います。歯痒いところですけれどね。

 




 

つい先日お電話にて、お問い合わせを頂戴したお客様の場合、まず、地元でかんざしを取り扱う百貨店や専門店が少なく(特に本物)、またあったとしても種類が少ない。どのようなかんざしが相応しいか分からず、販売員の方に聞いても、『かんざしの種類(仕様)は、お客様のお好みで決めていいですよ。』と、大雑把な説明...。確かに、実際お挿しになられるお客様のご希望は重要ですけれどね...。

 

実はこうしたお客様のケースは決して目辛しいことではなく、逆にこのようにお困りになられて、弊社に辿り着かれるお客様の方がとても多く感じられます。

 

かんざしの形状については先日も少し触れさせていただきましたが、どのかんざしがそのお客様に最も相応しいかは一概には言えません。先ほどの通り、ご予算を含め、ある程度お客様のお話を伺った上で、幾つかお選びして、最終的にはお客様にお決め頂いております。

 

また、意外と大切なことは、御式の後、そのかんざしをどのようにお使いになられるか。お客様ご自身が普段どのようなお着物をお召しなれれていらっしゃるか。また今後も華やかな機会にご列席される機会があるか否か?なども、考慮してお決めになられても宜しいかと思います。べっ甲かんざしは大切に扱っていただければ一生ものです。また次の世代へと、良き思い出と共に受け継いで行くことの出来る素晴らしいかんざしです

 

ご参考までに、下記にべっ甲の種類(意匠)別の礼装向きのかんざしのリンクを貼っておきますので、ご興味ある方はぜひご参考になさってみてください。

 

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【べっ甲かんざし螺鈿金蒔絵かんざし】まとめ

 (黒留袖、色留袖、訪問着などにおすすめ。ただし意匠により向き不向きがあります。)

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https://ameblo.jp/ginza-kanameya/theme-10060735468.html

 

 

【黒べっ甲パール付きかんざし】まとめ

 (黒留袖、訪問着におすすめ。定番、オーソドックスな礼装用かんざし)

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https://ameblo.jp/ginza-kanameya/theme-10085862283.html

 

 

【白べっ甲かんざし】まとめ

 (礼装用から普段使いまで、意匠により様々。最も贅沢なべっ甲かんざし。)

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https://ameblo.jp/ginza-kanameya/theme-10098608072.html

 

 

 

 

 

と言うことで、すでに2枚ほど本日ご紹介するかんざしのお写真をアップしておりますが、こちらの菊の螺鈿金蒔絵の装飾が施されたべっ甲かんざしも、留袖や結婚式などにおすすめなかんざしの中の一つになります。黒べっ甲のかんざしの峰に贅沢な白べっ甲をあしらい、厳かな菊と萩が螺鈿金蒔絵で描かれています。

 

あくまで一般的(オーソドックス)には、お子様の結婚式などで黒留袖をお召しになられるお母様には、上記リンク先にも御座います黒べっ甲ににパールをあしらった、あまり華美になり過ぎない(あくまで主役はお子様ですので)べっ甲かんざしをお勧めいたします。しかしながら、こうした華やかな蒔絵のかんざしも、お客様にとってはおすすめなかんざしの1種としてご紹介させて頂いております。

 

 











実はこのかんざし、過日テレビ放映された黒革の手帖最終話の中で、主人公元子を演じる武井咲さんが、念願の銀座で一番のお店を手に入れた時にお挿しになられたかんざしでもあります。

 

黒髪にお挿しになられたときのイメージがほんの少しお分かり頂けるように、背景を黒色にして撮影しました。また、実際に髪にお挿しになられたときに、一番美しく映えるよう、かんざしの向きや光の当たる角度などにより、色合い、光度が美しく変化し輝きます。


























































・先白べっ甲菊萩文様螺鈿金蒔絵かんざし【abkbf171011-1】¥280,000+税

(蒔絵:良生/大きさ:約縦135㎜、横82㎜)

 

 

 

※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、製作時に使用する材料費、工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。

 

 

 

 

 

鶴は千年、亀は万年古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲

一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。

 

 

 

 

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