今日は銀座かなめ屋、創業八十周年記念のべっ甲かんざしのご紹介です。半年以上前から試行錯誤しながら、べっ甲職人、蒔絵師さんらとデザインを考え、製作を依頼していたかんざしです。八十周年に相応しい、大変御目出度い、そして縁起物の礼装用べっ甲かんざしです。
何度か私のブログでも書かせて頂いておりますが、ここ数年、かなめ屋の各WEBサイトをご覧になり、始めてご来店(またはネットを通じてお問合せ、お買上げ)頂くお客様が、大変嬉しい事に増えています。そしてその多くのお客様が、結婚式、黒留袖、色留袖、振袖などでお挿しになる礼装用のかんざしを探して、かなめ屋にたどり着かれています。
一口に礼装用と申しましても、最近の結婚式1つとっても神前式の大変厳かなお式から、レストランウェディングのような、比較的カジュアルなものまで様々です。お着物の柄も松竹梅、鶴亀のような古典的な柄から洋花などをあしらった現代的で華やかなお着物まで様々です。当然お挿しになる礼装用のかんざしも、それらTPOに応じ、古典的なものから現代的なものまで、お勧めするかんざしも変わっていきます。
今までに80周年記念かんざしとして、4種類ご紹介して参りましたが、最初の富士山のかんざしを除き、直近の3種は、現代的、そして未来を見据えた礼装用のかんざしですが、今日ご紹介致しますかんざしは、「鶴」、「亀」、「松」、「末広がり(八の字)」と、日本古来よりおめでたいとされているものを、1本のかんざしにちりばめた、言わば礼装用かんざしの王道です。
裏面に配された老松(おいまつ)は長い年月を経た松の木の事で、人物や組織の末永い繁栄を祈念する象徴として親しまれています。 さらにこの度は、銀座かなめ屋の創立八十周年を記念し、モチーフを全て末広がりの八の字にて描き、周年記念と末永い繁栄を表現致しました。
(蒔絵師:大岡緑)
・べっ甲飛鶴老松金蒔絵かんざし【abkbf140710-1】¥136,800+税【完売】※お問い合わせください。
(蒔絵:大岡緑作。大きさ:約縦120㎜、横63㎜)
※次回入荷予定未定。
鶴には古来より吉兆に関連した様々な言い伝え、俗信が御座います。
「鶴は千年」、「長寿を象徴する吉祥の鳥」。夫婦仲が大変よく一生を連れ添うことから「夫婦鶴(めおとづる)」、「仲良きことの象徴」。鳴き声が共鳴して遠方まで届くことから「天に届く(天上界に通ずる鳥)」。鳥類で唯一、ヒマラヤ山脈を飛び越せる能力があることから霊鳥とさたり、また日本各地にも「鶴が降りると降りたところに慶事のある知らせ」、「鶴が舞ってきたときは縁起がよい」などと一般民衆の間でも「めでたい鳥」として尊ばれています。また、「千羽鶴」も「鶴は千年」の言い伝えからきている習慣とも言われています。
亀にも鶴同様、「亀は万年」の言葉通り、様々な良き言い伝え、俗信が御座います。
浦島太郎の話では龍宮城の使いとされていますが、古い中国では仙人が住む不老長寿の地として信じられた逢莱山の使いとされ、「長寿を象徴する吉祥の動物」とされ、大変めでたい生きものとされています。また、甲羅の六角形は吉兆を表す図形ともされています。さらに、インドやギリシャでは、亀はその硬い甲羅を持つことから、世界を支えているという伝説があり、不動のものの象徴ともされているようです。
・べっ甲双鶴老松金蒔絵かんざし【abkbf140710-2】¥129,600+税【完売】※お問い合わせください。
(蒔絵:大岡緑作。大きさ:約縦123㎜、横50㎜)
※次回入荷予定未定。
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