昨日は、銀座かなめ屋の創業者である、先代会長が眠る護国寺まで、

十三回忌の法要のため行ってきました。


銀座かなめ屋のブログ-護国寺

先代はその昔、ある有名和装小物の老舗に修行に入り、その後独立し今のかなめ屋を創業しました。

また当時より、袋物やかんざしなどの和装小物に大変興味があり、特にかんざしには目が利き、日本中を渡り歩き、古くからの美しいかんざしを大量に収集して、商いをしていました。


銀座かなめ屋のブログ-梅 銀座かなめ屋のブログ-梅
<護国寺境内に見事な紅梅が咲いていました。>


ある昔の新聞の切り抜きに『これほど古い高級かんざしを保有している店は少ない。』等と言う記事があったほどです。
銀座かなめ屋のブログ-当時のかなめ屋 銀座かなめ屋のブログ-当時の新聞記事
<昭和初期の銀座かなめ屋>          <当時の新聞の切り抜き>



また先代は、大正十四年三月に新橋演舞場が出来るや、京都に負けるなと張り切っていた当時の『新橋芸姑』たちに、髪を美しく、しかも髪と顔と着物を引き立てるためにかんざしを教えたそうです。これがきっかけで『かなめ屋のかんざし』が新橋芸姑たちに売れ始めました。またそれが評判になると、今度は、京都や大阪の芸姑たちも『東京のかなめ屋のかんざし』にあこがれそれ以降全国的に売れ出したそうです。


銀座かなめ屋のブログ-梅

当時と比べ、今ではかなめ屋の品揃えも大分変わりましたが、それでも、創業当時より先代が特に力を注いでいた『かんざし』は、今でもかなめ屋の一番の看板商品です。

先代の残してくれたこの『かなめ屋の暖簾』を汚さぬよう、より一層精進して商いをして行こうと改めて心に誓った三代目でした。


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