亀供養
べっ甲の元となる材料はタイマイ亀という亀の甲羅ですが、天然(生き物)の素材であることからその命に感謝し、また供養する為に、二年に一度べっ甲職人たちにより「亀供養」という行事を浅草の浅草寺にある五重塔で経を上げ行っています。
その後は浅草寺内の伝法院の廻遊式庭園にある亀供養の石碑をお参りしています。(この庭園は現在は非公開となっております。)

 

もともとべっ甲の材料となるタイマイ亀は日本近海に生息している数が少なく、ワシントン条約により輸出入禁止となる前は、主に東南アジアやカリブ海で食用などとして捕獲された後の亀の甲羅を再利用してきました(べっ甲豆知識その⑦参照)。


その外国の材料を利用して伝統的な装飾品を作っている日本人が、自ら石碑を立てて亀供養をするというのは、いかにも八百万の信仰を持つ日本的な発想のような気がします。

 

 

■関連記事

 

『べっ甲豆知識』① 「普段のお手入れ方法と、保存方法」

『べっ甲豆知識』② 「べっ甲の種類、虫食いにご注意!」

『べっ甲豆知識』③ 「東京の伝統工芸品「江戸べっ甲」、「鼈甲(べっこう)」の名の由来について」

『べっ甲豆知識』④ 「江戸時代のべっ甲の価値!?」

『べっ甲豆知識』⑤ 「べっ甲の美しい装飾」

『べっ甲豆知識』⑥ 「失われた職人術【牛甲】、【張り甲】」

『べっ甲豆知識』⑦ 「べっ甲とワシントン条約とエコロジー」

『べっ甲豆知識』⑧ 「番外編・お正月を飾るかんざし【福徳繁栄・干支かんざし】、【稲穂かんざし】」

『べっ甲豆知識』⑨ 「あらためて基礎知識・歴史、種類、取扱い」

『べっ甲豆知識』⑩ 「亀供養」

『べっ甲豆知識』番外編① 「白べっ甲、黒べっ甲、赤べっ甲」

『べっ甲豆知識』番外編② 「唯一無二の天然模様が美しい、茨布べっ甲」

 

 

 

 

※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、製作時に使用する材料費、工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。

 

 

トップページへ戻る最新情報は、ブログトップページをご覧ください。

 

かんざし・帯留商品一覧|サイトマップ商品検索にご活用ください。

 

和装小物商品一覧|サイトマップ商品検索にご活用ください。

 

ブログ内画像一覧月別に各記事のトップ画像が一覧できます。

 

本日はお立ち寄り頂き有難う御座います。またのお越しを心よりお待ちしております。

 

 

 

▼こちらも併せてご覧ください。

 

 

 

 

 

読者登録してね

銀座かなめ屋・三代目のブログの更新情報が届きます。(承認制)

 


にほんブログ村 ファッションブログ 和装小物へ
にほんブログ村

★日本ブログ村【和装小物】ランキングに参加中!
上記バナーをクリックして応援して頂けると励みになります。

 

 

 

かなめ屋お問い合わせフォーム